午睡の時間、連絡帳を書く手を止めて、廊下の先の園長室のドアを見る。頭の中では「少しお話があるんですが」というひと言を、もう何十回も練習しています。けれど、その先の言葉が出てきません。本当の理由を話せば、主任のことを悪く言うことになる。かといって、取ってつけたような理由を言うのも、自分に嘘をつくようで気が引ける。
退職を伝える場面でつまずく保育士の多くは、「辞める」と決めたこと自体ではなく、その伝え方で立ち止まっています。誰に、いつ、どんな言葉で、どこまで本当のことを言えばいいのか。メールで済ませてもいいのか。決まった正解がないからこそ、考えるほど身動きが取れなくなります。
この記事では、退職を伝える順番と、場面ごとにそのまま使える言い方、そして「本音をどこまで言うか」を自分で決めるための考え方をまとめました。読み終えたときに、園長に話す最初のひと言が決まっていれば十分です。
この記事でわかること
- 退職を伝える相手・順番・時間帯の選び方
- 面談のお願いから切り出しまで、そのまま使える言い方の例
- 退職理由の本音を「言う・言い換える・言わない」に分ける考え方
- メールやLINEで退職を伝えてよい場面と、その文面の例
結論
保育士が退職を伝えるときは、まず直属の園長に「ご相談したいことがあるので、お時間をいただけますか」と面談をお願いし、面談では「退職したい」という結論と希望の退職日を先に、理由はそのあとに短く伝えます。退職理由の本音はすべて話す必要はありませんが、事実と違う作り話はしないのが原則です。人間関係や待遇への不満は、特定の人を責めない形や「自分が大切にしたいこと」に言い換えて伝えます。メールは面談の約束を取るときや、体調などで対面が難しいときに使い、できれば口頭での説明と組み合わせると誤解が生まれにくくなります。
01退職を伝える順番は「予約・結論・理由・協力」
要点:退職を伝えるときは、いきなり本題に入らず、まず面談の時間をもらいます。面談では結論と日付を先に伝え、理由は短く、最後に引き継ぎへの協力を伝える。この順番を守るだけで、話がこじれにくくなります。
図1
- 面談の予約「ご相談したいことがあります」と、落ち着いて話せる時間と場所をもらう
- 結論と日付「○月末で退職させていただきたいと考えています」と、意思と希望日を先に伝える
- 理由は短く1〜2文で伝え、詳しく聞かれたら事実だけを答える
- 協力の姿勢「引き継ぎは責任をもって進めます」と、最後まで働く姿勢を示す
順番が大事なのは、相手の受け取り方が変わるからです。理由から話し始めると、園長は「相談」だと受け取り、「それなら担当を変えよう」「来年度は楽なクラスにするから」と、解決策を出す方向に話が進みがちです。辞める意思が固まっているなら、最初に結論を置くことで、話し合いのテーマが「辞めるかどうか」ではなく「どう辞めるか」になります。
伝える相手は、直属の園長
最初に伝える相手は、原則として園長です。法人の規模が大きい園では、園長のあとに本部の人事担当と面談することもありますし、公立園なら所属長を通じた手続きになります。仲のよい同僚や主任に先に打ち明けると、悪気がなくても話が広がり、園長が人づてに知ってしまうことがあります。園長が不在がちな園でも、まずは園長宛てに面談をお願いするのが筋です。
時期は、就業規則の期限と園の行事予定から決める
いつ伝えるかは、就業規則に書かれた申し出の期限が出発点です。そのうえで、運動会や発表会の準備の山場、年度末の新年度準備のような、園長が落ち着いて話を聞けない時期は避けます。期限と時期の考え方は退職は何か月前に伝えるかで詳しく説明しています。
時間帯は「園長が座っていられる時間」
時間帯は、子どもの降園が進んで延長保育に入る前後や、土曜保育のない平日の夕方など、園長が保育や電話対応から離れられる時間を選びます。朝の受け入れの時間帯や、午睡中に連絡帳と日誌を書いている時間帯は、相手も自分も気持ちに余裕がありません。「今日の17時半から15分ほど、お時間をいただけますか」と、日時と所要時間を添えてお願いすると、相手も予定を組みやすくなります。
面談の前に、3行のメモをつくる
緊張すると、言おうと決めていたことの半分も言えなくなるものです。面談の前日までに、次のような準備をしておくと、当日に頭が真っ白になっても立て直せます。
図2
- 就業規則で申し出の期限と提出先を確かめた期限より前に伝えられるか、誰に出す決まりかを知っておくと、話の筋が通ります
- 希望の退職日を一つに決めた「3月末か4月末」と幅を持たせると、遅いほうに寄せられやすくなります
- 伝える内容を3行のメモにした結論、日付、理由を1行ずつ。メモを見ながら話しても失礼にはなりません
- 有給休暇の残日数を確認した最終出勤日の話が出たときに、その場で答えられます
- 引き継ぎの案を一つ考えた「クラスの子どもの個別メモを2月中に渡します」など、具体的な案があると協力の姿勢が伝わります
- 話した内容を書き留める準備をした面談のあとすぐに、日時、相手、言われたことをメモできるようにしておきます
メモを見ながら話すことに抵抗がある人もいますが、大事な話だからこそメモを用意したと伝えれば、むしろ誠実な印象になります。面談が終わったら、その日のうちに「何月何日、誰と、何を話し、退職日はどうなったか」を書き残しておくと、後の話し合いで食い違いが起きたときに役立ちます。
02場面別:そのまま使える言い方
要点:退職の話は、最初のひと言さえ口にできれば、あとは流れに乗れることが多いものです。場面ごとの言い方を用意しておくと、緊張しても言葉に詰まりにくくなります。
図3
- 1
面談をお願いする
「今後の働き方のことで、ご相談したいことがあります。今週どこかで15分ほど、お時間をいただけますか」
- 2
結論を切り出す
「突然のお話で申し訳ありません。3月末で退職させていただきたいと考えています」
- 3
理由を聞かれた
「家庭のことも含めて考え、働き方を変えたいと決めました」
- 4
引き止められた
「お気持ちはありがたいのですが、考えた末に決めたことです。引き継ぎは最後まで責任をもちます」
- 5
退職日を延ばしてほしいと言われた
「年度の区切りまでは働きます。そのうえで、3月末の退職でお願いしたいです」
「相談」と「報告」を使い分ける
面談をお願いするときに「ご相談」という言葉を使うのは、角を立てないためです。ただ、面談の中身まで「辞めようか迷っていて」と相談の形にしてしまうと、引き止めの余地を自分から差し出すことになります。迷いが残っているなら相談として話せばいいのですが、決めたのなら「決めました」と伝えるほうが、相手にとっても判断がしやすくなります。
引き止められたときは、同じ言葉を繰り返す
保育の現場は人手が足りないことが多く、引き止めはよくあることです。「あなたがいないとクラスが回らない」「子どもたちがかわいそう」と言われると、心が揺れるのは自然なことです。そのときは、新しい理由を足さずに、最初に伝えた結論と日付を穏やかに繰り返します。理由を増やすほど、一つずつ反論されて話が長くなります。引き止めへの具体的な返し方は引き止められたときの返し方にまとめています。
03退職理由の本音は、どこまで言うべきか
要点:本音は全部話す必要はありませんが、作り話はしないこと。本音を「そのまま言う」「言い換えて言う」「言わない」の3つに分けると、嘘をつかずに、角も立てずに伝えられます。
退職理由を考えるとき、多くの人が「本当のことを言うか、建前を言うか」の二択で悩みます。けれど実際には、その間に「本当のことの一部を、伝わる形にして言う」という選択肢があります。たとえば、辞めたい理由が主任の言い方のきつさと、持ち帰り仕事の多さと、家族との時間の少なさだったとします。このうち「家族との時間を大切にしたい」は、誰も傷つけずに言える本音です。それを伝えることは、建前ではありません。
どの本音をどう扱うか迷ったときは、次の三つを自分に問いかけてみてください。一つ目は「それを伝えたら、何かが変わる可能性があるか」。二つ目は「それを伝えたあとの数か月、同じ職員室で落ち着いて過ごせるか」。三つ目は「それは事実として言えることか、それとも自分の受け止め方か」。三つともに「はい」と答えられる本音は、伝える価値があります。どれかに引っかかるものは、言い換えるか、言わないほうを選んでよいものです。
図4
人間関係がつらい
特定の人の名前は出さず、「職員の関係の中で、自分の力を出し切れていないと感じました」など、自分の側の言葉にする
言い換えて伝える
給料に納得できない
「生活のことを考えて、待遇を含めて働き方を見直したいと考えました」と、事実を短く伝える
短く伝える
仕事量・持ち帰りが多い
「連絡帳と製作物の準備で、週に4日ほど持ち帰りがありました」と事実で伝えると、後輩のための改善材料になる
事実で伝える
体調がすぐれない
受診していればそのことだけを伝え、病名や詳しい症状まで話す必要はない
必要な範囲だけ伝える
本音を伝えたほうがいいとき
本音を伝える意味があるのは、伝えることで何かが変わる可能性があるときです。持ち帰り仕事の多さや休憩の取りにくさは、事実として伝えれば、残る職員の働き方を見直すきっかけになることがあります。また、パワーハラスメントのように、職場で起きている問題そのものを園や法人に知らせたい場合もあります。事業主にはハラスメントの相談に応じる体制を整える義務があり、相談したことを理由とする不利益な取扱いは禁止されています[1]。どこに相談するかに迷うときは、労働局の総合労働相談コーナーも使えます[2]。
言わなくていいとき
一方で、伝えても何も変わらない、むしろ退職日までの数か月が気まずくなるだけ、という本音もあります。特定の人への不満や、園の保育方針への違和感がその代表です。これらは「言わない」と決めて構いません。理由を聞かれて答えに困ったら、「いろいろ考えた末に、自分で決めたことです」と伝えるだけでも十分です。人間関係が理由の場合の言い換えは、人間関係が理由のときの退職理由の例文も参考になります。
本音を伏せても、記録は残しておく
本音を園長に言わないことと、事実を記録しないことは別の話です。長い残業が続いていた、職場でいじめや嫌がらせを受けていた、といった事情がある場合、その内容によっては、失業保険で「特定受給資格者」として扱われる可能性があります[3]。離職票の離職理由が実際と違う場合は、ハローワークに異議を述べて事情を説明できます[4]。そのときに役立つのが、日付の入ったメモや勤務の記録です。園長には一言で済ませても、自分の手元には事実を残しておいてください。詳しくは失業保険と会社都合・自己都合の違いで説明しています。
04メールやLINEで退職を伝えてもいい?
要点:面談の約束を取ったり、最初の一報を入れたりするのはメールでも問題ありません。退職の意思そのものは、可能なら対面で伝えるほうが誤解が少なくて済みます。体調などで対面が難しいときは、メールも現実的な選択肢です。
図5
| 項目 | 対面 | 電話 | メール・LINE |
|---|---|---|---|
| 向いている場面 | 体調に問題がなく、園長と話せる | 体調不良で出勤できないとき | 面談の約束、対面が難しいとき |
| 伝わりやすさ | 表情や声で気持ちまで伝わる | 声の調子は伝わる | 文面だけなので、冷たく受け取られることがある |
| 記録 | 残らない(自分でメモする) | 残らない(あとで書き留める) | 送った日時と内容が残る |
| 注意点 | 話す内容を3行のメモにまとめて臨む | 話した日時と内容をすぐに書き留める | 就業規則で書面の提出を定めていれば、別に提出する |
メールの利点は、いつ、何を伝えたかが残ることです。法律上、期間の定めのない雇用は、退職の申し入れから2週間がたつと終了するとされています[5]。申し出た日がいつだったかを後から確かめられることは、話し合いがこじれたときの支えになります。一方で、園長によっては「メール一本で辞めるのか」と受け取る人もいます。体調に問題がなければ、メールは面談をお願いする用途にとどめ、退職の意思は顔を見て伝えるほうが、その後の数か月を気持ちよく過ごせます。
面談をお願いするメールの例
件名は「ご相談のお時間をいただけないでしょうか(○○組・氏名)」とします。本文は「園長先生、お疲れさまです。○○組の○○です。私事で恐縮ですが、今後の勤務についてご相談したいことがあります。今週か来週、15分ほどお時間をいただけないでしょうか。ご都合のよい日時を教えていただけると助かります。」程度で十分です。退職という言葉はまだ書かず、会ってから話すと決めておきます。
対面が難しいときに、退職の意思を伝えるメールの例
体調不良で出勤できない、園長と二人で話すことに強い不安がある、といった事情があるときは、メールで意思を伝えることも考えてよい選択です。その場合は「園長先生、○○組の○○です。体調を崩しており、直接お伝えできず申し訳ありません。考えた末、○年○月○日をもって退職させていただきたく、ご連絡いたしました。引き継ぎについては、可能な範囲で書面にまとめてお渡しします。今後の手続きについてご指示をいただけますと幸いです。」のように、結論、日付、協力の姿勢を短くまとめます。送ったメールは消さずに保存しておきます。書面の書き方は退職届・退職願の書き方で紹介しています。
メールで伝えたあとのひと手間
メールを送ったら、それで終わりにせず、体調が許す範囲で電話を一本入れるか、出勤できる日に短く顔を合わせる機会をつくると、受け取る側の印象が大きく変わります。「メールで失礼しました。改めてご挨拶させてください」というひと言だけでも構いません。返信がないまま数日たった場合は、届いているかどうかを確かめる連絡をもう一度入れ、そのやりとりも保存しておきます。
05相談事例:A4用紙2枚分の不満が、3つの文になった
要点:伝えたいことがありすぎて言葉にできなかった保育士が、「園長に伝えること」と「手元に残すこと」を分けて、短い面談で退職を決めたモデルケースです。
全部言わなくても、嘘にはならなかった
相談事例(モデルケース)
- お名前
- ひとみさん(仮名)・38歳
- 保育士歴
- 14年目(相談当時)
- 勤務先
- 公設民営の保育園(定員約100名)、3歳児クラス担任
- 家族
- 夫、小学生の子ども2人
- 変化
- 面談で話す予定のメモ A4用紙2枚 → 実際に伝えたのは3つの文
編集部最初は、園長に何を伝えるつもりでしたか。
全部です。主任から職員室でみんなの前で注意されたこと、持ち帰りの量、去年の運動会の前の残業のこと。A4の紙2枚にびっしり書いていました。辞めるんだから、最後くらい本当のことを言わないと、って思い込んでいて。
編集部考えが変わったきっかけは何でしたか。
相談窓口でそのメモを見せたら、「この中で、園長に変えてほしいことはどれですか」って聞かれたんです。答えられませんでした。変えてほしいんじゃなくて、分かってほしかっただけなんだって、そこで初めて気づいて。保育の話をいちいち説明しなくても分かってもらえたのも、気持ちがほどけた理由だと思います。
編集部実際には、どう伝えたのですか。
3月末で退職したいこと。理由は「子どもが小学生になって、家族との時間を考えて働き方を変えたい」こと。それと、最後に一つだけ、「若い先生への指導の仕方は、見直していただけたらうれしいです」って。主任の名前は出しませんでした。家族のことは本当の理由の一つなので、嘘をついた感じはまったくなかったです。
編集部面談はどうでしたか。
20分くらいで終わりました。「来年は担任を外れてもいいから」と1回だけ引き止められたけど、日付を最初に言っていたので話がぶれなかった。あの2枚のメモは、日付を書き足して家に置いてあります。使うことはなかったけど、手元にあるだけで落ち着けました。
全部を言わないことと、嘘をつくことは違うんだと分かって、すごく楽になったんです。
ひとみさん(仮名)
ひとみさんはその後、退職届を1月中旬に提出し、残っていた有給休暇のうち8日を3月下旬に使って退職しました。引き継ぎのために、3歳児クラス20人分の個別メモを後任の先生と一緒に確認する時間も、園長がシフトの中で2回つくってくれたそうです。
このケースのポイントは、「本音を言うか、言わないか」ではなく、「誰に、何のために言うか」で整理したことです。園長に伝える言葉は、退職をスムーズに進めるためのもの。手元に残す記録は、自分を守るためのもの。この二つを分けたことで、面談の準備にかかる時間も、伝えたあとの後ろめたさも小さくなりました。
※相談で多く寄せられる状況をもとに再構成したモデルケースです。特定の個人ではなく、数値は一例です。
図6
話す予定の内容
面談にかかった時間
引き止めへの対応
06伝えたあとの数週間で、決めておくこと
要点:退職を伝えた直後は、ほっとすると同時に「このあと何を話せばいいのか」が分からなくなりがちです。退職日、書面を出す時期、同僚と保護者への公表の順番の3つを、園長と早めにすり合わせておきます。
一つ目は退職日です。面談の場で日付が決まらなかった場合は、1週間以内にもう一度時間をもらい、「○月○日で確定させてください」とお願いします。日付があいまいなままだと、引き継ぎの計画も有給休暇の調整も始められません。
二つ目は書面を出す時期です。退職日が決まったら、園の指定する書式か、退職届を提出します。提出した日と受け取った人は、手帳に書いておきます。
三つ目は公表の順番です。保育園では、園長、主任、同じクラスの担任、ほかの職員、保護者、子どもという順に知らせていくのが一般的な流れです。どの段階で誰が伝えるかを園長と決めておけば、送迎のときに保護者から突然聞かれて困ることもありません。決まるまでの間は、仲のよい同僚に聞かれても「まだ話せる段階ではなくて」と答えておけば十分です。
07伝え方を整える前に、知っておいてほしい2つのこと
要点:一つは、どんなに丁寧に伝えても、相手の反応までは選べないということ。もう一つは、体調が限界なら、言い方を整えるより先に休むことを優先してよいということです。
1. 相手の反応は、あなたの伝え方の採点ではない
言葉を選び、順番を守り、時間帯にも気をつけて伝えても、園長が不機嫌になったり、その場で強く引き止めたりすることはあります。それは伝え方が悪かったからではなく、人手のやりくりに追われる立場の人として、自然な反応であることがほとんどです。厚生労働省の解説では、期間の定めのない労働契約の退職は、会社が承諾しなくても申し入れから2週間後に効力が生じるとされています[6]。話し合いで解決しないときは、無料・匿名で利用できる労働条件相談「ほっとライン」(0120-811-610)でも相談できます[7]。
2. 体調が限界なら、言い方より先に休む
出勤前に涙が出る、眠れない日が続いている、という状態なら、面談の言葉を練習するより先に、医療機関を受診してください。医師から休むよう勧められた場合は、電話やメールで園に伝えることを、自分に許してください。働く人の悩みは「こころの耳SNS相談」(LINE、平日17時〜22時、土日10時〜16時)でも受け付けています[8]。
伝え方に正解がないからこそ、一人で考えていると同じところをぐるぐる回ってしまいます。ほいくの相談室では、辞めると決めた方の伝え方の整理も、まだ決めきれていない方の気持ちの整理も、どちらも同じように受けています。退職を伝える手順全体は退職手続きのチェックリストで確認できます。
よくある質問
退職は、主任と園長のどちらに先に伝えるべきですか?
原則として園長に先に伝えます。園によっては、まず主任に話を通すことが決まりになっている場合もあるので、過去に辞めた先輩の進め方や就業規則を確かめておくと安心です。どちらにしても、同僚に先に話すのは避けたほうが無難です。
退職理由は「一身上の都合」だけでもいいですか?
書面に書く理由は「一身上の都合」で問題ありません。面談で理由を聞かれた場合は、一言だけでも自分の言葉で伝えると、相手も受け止めやすくなります。言いたくない理由は、言わないと決めて構いません。
LINEで退職を伝えてもいいですか?
普段から園長とLINEで連絡を取っている園なら、面談のお願いをLINEで送ること自体は問題ありません。退職の意思そのものは、体調などの事情がなければ対面で伝えるほうが誤解を生みにくくなります。送った内容は消さずに残しておきます。
転職先が決まっていることは言うべきですか?
聞かれたら「次の職場は決まっています」と事実を伝えれば十分で、園名まで話す必要はありません。転職先の入職日がある場合は、退職日の交渉に関わるので、日付の希望ははっきり伝えておきます。
退職を伝えたあと、同僚にはいつ話せばいいですか?
園長と退職日を合意し、園としての公表の時期が決まってからにします。保護者へのお知らせより前に同僚から話が広がると、園が説明に困ることがあります。仲のよい同僚には、公表の直前に自分から伝えると気持ちが伝わります。
参考にした資料
- 厚生労働省 職場のハラスメント対策リーフレット
- 厚生労働省「総合労働相談コーナーのご案内」
- ハローワーク「特定受給資格者及び特定理由離職者の範囲と判断基準」
- 確かめよう労働条件Q&A「退職勧奨後、離職票に自己都合退職と記載されました…」
- e-Gov法令検索「民法」
- 確かめよう労働条件「退職、解雇、雇止めなど」(厚生労働省)
- 確かめよう労働条件「労働条件相談ほっとライン」
- こころの耳「働く人の『こころの耳SNS相談』」
※制度や数値は記事の更新時点で公的機関の資料により確認しています。最新の情報は各リンク先でご確認ください。