12月の賞与の支給日。封筒を開けて金額を見たあと、隣の席の後輩が「思ったより少なかったです」とつぶやく。金額を聞いてみると、自分と数千円しか違わない。後輩は3年目、自分は10年目。その夜、帰りの電車で「この10年、何が上がったんだろう」と考え込んでしまう。
ボーナスや昇給の不満は、毎月の手取りの不満とは少し違います。毎月の給料が安いことは入職のときから分かっていても、「続ければ上がるはず」と思って頑張ってきた人ほど、上がらない現実に気づいたときの落胆は大きくなります。しかも、賞与の計算方法や昇給の基準は、入職のときに詳しく説明されないことが多く、何が原因なのかを自分で確かめるのも簡単ではありません。
この記事では、保育士のボーナスが少なく感じる理由と、昇給がどのように決まるのかを整理します。そのうえで、昇給しない園に見られる特徴と、自分の園の賞与・昇給を確かめる手順を紹介します。読み終えたときに、「待つべきか、聞くべきか、動くべきか」を判断する材料がそろうことを目指しています。
この記事でわかること
- 保育士のボーナスが少なく感じる4つの理由
- 何年目でいくら上がるのかが園ごとに違う理由と、昇給の3つの型
- 昇給しない園に見られる8つの特徴
- 自分の園の賞与と昇給を確かめる手順と、聞き方の例
結論
保育士のボーナスが少ないと感じる主な理由は、賞与が基本給の何か月分という形で計算され、基本給が低いままだと手当が増えても賞与が増えにくいことにあります。また、私立保育園の昇給には全国一律の表がなく、何年目でいくら上がるかは園の給与規程で決まります。処遇改善等加算の区分1は職員の平均経験年数に応じて加算率が2〜12%になるため[1]、経験年数は園の収入にも関わります。昇給しないと感じたら、5年分の明細で基本給・手当・賞与の推移を並べ、給与規程と昇給の基準を園に確かめることから始めてください。
01保育士のボーナスが少なく感じる4つの理由
要点:ボーナスが少ないのは、基本給の低さ、手当と一時金への振り分け、賞与の算定方法、在籍期間の数え方の4つが重なっていることが多いからです。まず、自分の園でどれが当てはまるかを見ます。
ボーナスの金額は、「基本給×○か月分」という形で決まる園が多くあります。この計算方法が、保育士のボーナスを少なく感じさせる大きな理由です。毎月の総支給額が同じ20万円でも、基本給17万円と手当3万円の人と、基本給19万円と手当1万円の人では、同じ2か月分でも賞与に4万円の差がつきます(例:17万円×2か月=34万円、19万円×2か月=38万円)。
図1
基本給が低い
賞与が基本給の何か月分で決まる園では、基本給の低さがそのまま賞与の低さになる
給与規程で賞与の計算基礎を確かめる
手当や一時金に振り分けられている
処遇改善の改善分が手当や年度末の一時金に入ると、賞与の計算には入らない
明細で手当と一時金を年間で足してみる
賞与の算定方法
「前年度実績」「業績による」など、金額が約束されていない書き方の園もある
求人票や規程の書き方を読み直す
在籍期間の数え方
入職直後は算定期間が短く、満額にならないことがある
算定期間と支給日の在籍条件を確かめる
4つのうち、いちばん影響が大きいのは基本給の低さです。基本給が低いと、賞与だけでなく、時間外手当の計算にも響きます。時間外手当は基本給などをもとにした1時間あたりの賃金に割増率をかけて計算するためです。法定労働時間を超えた時間外労働の割増率は25%以上とされています[2]。基本給が低い園では、残業をしてもそれに見合う額になりにくく、「働いても報われない」という感覚が強まりやすくなります。
また、年度の途中で退職を考えている人は、賞与の支給日に在籍していることを支給の条件にしている園があることも覚えておいてください。退職日を決めるときに、賞与の支給日との前後関係を確かめておくと、思わぬ損を防げます。
処遇改善の分は、賞与ではなく別の形で届いていることがある
処遇改善等加算は、保育士の賃金を上げるために公定価格に上乗せされている加算です。令和7年度から区分1(基礎分)、区分2(賃金改善分)、区分3(質の向上分)に整理されました[1]。この加算による賃金改善を、毎月の手当で払うか、年度末の一時金でまとめて払うかは、園によって違います。
一時金を「賞与」と同じ明細に載せる園もあれば、別の明細で3月に払う園もあります。「冬のボーナスが少ない」と感じていても、年間で見ると一時金を含めた金額は思ったより多い、ということもあります。逆に、一時金だと思っていたものが実は賞与の一部で、処遇改善の分がどこにも見当たらないこともあります。明細の項目の読み方は給与明細の見方と処遇改善の手当の探し方で詳しく整理しています。
統計に表れるボーナスは、少し前の姿
こども家庭庁の資料では、2025年の保育士の月収換算(毎月の給与に年間賞与の12分の1を足した額)は34.3万円でした[3]。ただし、令和6年度の公定価格の改善(10.7%)は2024年12月の適用で、2025年の年間賞与額等には反映しきれていないと注記されています[4]。今年の賞与が去年と比べてどう変わったかは、統計ではなく自分の明細で確かめる必要があります。
02何年目でいくら上がる?昇給の決まり方は園の規程しだい
要点:私立保育園の昇給には、全国共通の「何年目でいくら」という表はありません。号俸表で毎年上がる型、評価で上がり幅が変わる型、決まった基準がない型の3つに大きく分かれ、どれに当たるかで10年後の給料が変わります。
「保育士は何年目で給料が上がりますか」という質問には、残念ながら一つの答えがありません。昇給の仕組みは、園を運営する法人の給与規程や賃金規程で決まっているからです。ただし、仕組みの型を知っておくと、自分の園がどれに当たるかを確かめやすくなります。
図2
| 項目 | 号俸表で上がる型 | 評価で幅が変わる型 | 決まった基準がない型 |
|---|---|---|---|
| 上がり方 | 1年ごとに号俸が上がり、基本給の額が表で決まっている | 評価の結果によって、昇給額が変わる | その年の経営状況や園長の判断で決まる |
| 見通し | 5年後、10年後の基本給がある程度計算できる | 評価基準が分かれば見通せる | 見通しを立てにくい |
| 確かめること | 号俸表と、上限(頭打ち)の号俸があるか | 評価基準、評価の時期、結果の伝え方 | 過去数年の昇給実績と、基準を作る予定があるか |
| 気をつけたいこと | 上限に達すると昇給が止まる | 評価を伝えられないまま据え置かれることがある | 「業績次第」で据え置きが続くことがある |
例:年3,000円の昇給と年6,000円の昇給では、10年でここまで差がつく
昇給額の差は、1年ごとに見ると小さく感じます。ところが、10年続くと大きな差になります。ここでは、計算しやすい数字を使った例で比べてみます。
例:基本給18万円で入職し、毎年3,000円ずつ上がる園では、10年目の基本給は約20.7万円です。毎年6,000円ずつ上がる園なら約23.4万円になり、月に2.7万円の差がつきます。賞与が基本給の2か月分なら、賞与だけで年に5万円以上の差になります。昇給額を確かめるときは、「今年いくら上がったか」だけでなく、「10年後にどこまで届くか」で考えると、園の違いが見えやすくなります。
経験年数と給料が動きやすいタイミング
号俸表がある園でもない園でも、経験年数によって給料が動きやすい時期があります。目安として、次のような節目を覚えておくと、自分の給料の変化を読み解きやすくなります。
図3
- 1年目夏の賞与は算定期間が短く、満額にならない園が多い
- 2〜5年目号俸表がある園では毎年少しずつ基本給が上がる。国の宿舎借り上げ支援の対象は採用から5年以内の常勤保育士[5]
- 6年目前後宿舎借り上げの対象から外れると、家賃の負担が増えて手取りが減ったように感じることがある
- 7〜10年目クラスのまとめ役やリーダーなど、役割に応じた手当がつくかどうかで差が出やすい
- 10年目以降経験年数だけでは上がりにくくなり、主任などの役職や役割による差が大きくなる
10年目前後で「上がらなくなった」と感じる人が多いのは、この最後の節目に当たるからです。経験年数による昇給が緩やかになる一方、区分3の加算には月額4万円分と5千円分の枠があり[1]、役割を任されるかどうかで差が開きます。主任や副主任の給料の考え方は保育士の主任・園長の給料で詳しく扱っています。
03昇給しない園に見られる8つの特徴
要点:昇給しない園には、昇給の基準が書面になっていない、評価が本人に伝えられない、職員の入れ替わりが激しいなどの共通点があります。当てはまる数が多いほど、待っていても上がりにくい状態です。
次の8項目のうち、自分の園に当てはまるものを数えてみてください。悪い園かどうかを決めつけるためではなく、「待てば上がる園」なのか「聞かないと分からない園」なのかを見分けるための確認です。
図4
- 給与規程や号俸表を見せてもらったことがない昇給の基準が分からないと、上がらない理由も確かめられません
- 求人票の昇給欄が「あり(業績による)」だけだった金額や基準が約束されていない書き方です
- 評価面談がない、または結果を伝えられない評価で昇給が決まる園では、据え置きの理由が分からなくなります
- 直近3年で基本給がほとんど変わっていない明細で確かめられる、いちばん確かな事実です
- 昇給の代わりに手当だけが増えている手当は賞与の計算に入らないことがあり、将来の伸びにつながりにくくなります
- 職員の入れ替わりが激しく、5年以上いる人が少ない処遇改善等加算の区分1は職員の平均経験年数に応じて加算率が変わります[1]
- 処遇改善の配分について説明がない加算が誰にどう配られているかが見えません
- リーダーや主任などの役割の基準が決まっていない役割による手当の差が、園長の判断だけで決まってしまいます
当てはまる数が0〜2なら、今の園の仕組みを確かめれば、昇給の見通しが立つ段階です。3〜5なら、給与規程と評価基準を園に確かめる価値があります。6以上なら、仕組みそのものがあいまいな状態です。聞いても答えが出ない場合は、ほかの園の条件と比べることも選択肢に入れてよいでしょう。
職員の入れ替わりと昇給の関係
職員の入れ替わりが激しい園では、昇給が進みにくくなる理由が二つあります。一つは、経験を積んだ職員が少なくなり、処遇改善等加算の区分1の加算率にも影響しうることです[1]。もう一つは、新しい職員を採用するために初任給を上げる一方、在籍している職員の昇給が後回しになることです。「新人と給料があまり変わらない」と感じるときは、この二つ目が起きていないかを考えてみてください。
04自分の園の賞与と昇給を確かめる手順
要点:まず5年分の明細から基本給・手当・賞与の推移を表にし、次に給与規程を読み、最後に園長へ一つずつ質問します。数字をそろえてから聞くと、あいまいな答えで終わりにくくなります。
図5
5年分の明細をそろえる
毎年4月の明細と、夏・冬の賞与、年度末の一時金の明細を探し、手元にない年は源泉徴収票で年収だけでも確かめる
推移を表にする
年ごとに基本給、手当の合計、賞与、一時金を並べ、どこが増えてどこが止まっているかに印をつける
給与規程を読む
職員室や事務室にある就業規則・給与規程で、賞与の計算基礎、昇給の時期、号俸表の有無を確かめる
質問を一つに絞る
「昇給の基準」か「賞与の計算方法」のどちらか一つに絞って、聞くことを紙に書く
園長に確かめる
面談の時間をもらい、表を見せながら質問し、答えをメモに残す
期限を決める
説明された基準どおりに上がるかを、次の4月や次の賞与まで見届ける
園長に聞くときの言い方の例
昇給や賞与のことを園長に聞くのは、勇気がいるものです。「上げてください」と頼むのではなく、「仕組みを知りたい」という形で聞くと、話を切り出しやすくなります。
- 「基本給がここ3年ほぼ同じなのですが、昇給はどんな基準で決まっていますか」
- 「賞与は基本給の何か月分で計算していますか。手当は計算に入っていますか」
- 「処遇改善の分は、毎月の手当と年度末の一時金のどちらで支払われていますか」
- 「評価で昇給が変わるなら、私の評価で足りなかった点を教えてもらえますか」
一度に全部を聞く必要はありません。一つ聞いて答えが返ってきたら、それをメモにして次の機会に別のことを聞く。そのくらいの間隔のほうが、相手も構えずに答えやすくなります。
05相談事例:10年目、上がらない理由を数字で聞いた
要点:ここでは、5年分の明細を表にしたことで、昇給が止まっていた理由が分かったモデルケースを紹介します。「待つ」から「確かめる」に変えたことで、何が動いたのかを追ってみてください。
3年間止まっていた基本給が、もう一度動き出すまで
相談事例(モデルケース)
- お名前
- さえさん(仮名)・34歳
- 保育士歴
- 11年目
- 勤務先
- 社会福祉法人の私立認可保育園(定員約100名)、3歳児クラス担任・幼児クラスのまとめ役
- 家族
- 夫と4歳の子どもの3人暮らし
- 変化
- 基本給の昇給額 直近3年 年0円 → 翌年度 年6,000円
編集部相談に来たきっかけは何でしたか。
冬のボーナスが、3年目の後輩と数千円しか違わなかったんです。悔しいというより、10年頑張ってきたのは何だったんだろうって、力が抜けてしまって。子どももいるので転職は怖いし、でもこのまま上がらないなら考えなきゃ、という気持ちでした。
編集部最初に何をしましたか。
押し入れから5年分の明細を出して、エクセルに打ち込みました。そうしたら、基本給がこの3年まったく変わっていなかったんです。手当は少しずつ増えていたので、総額だけ見ていて気づかなかった。賞与は基本給の2か月分だから、そこも止まっていたわけです。
編集部園長には、どう伝えましたか。
表を印刷して、「基本給がここ3年同じなのは、どういう基準でしょうか」とだけ聞きました。責めるつもりはなかったので、声が震えないように何回も練習しました。そうしたら、号俸表はあるけれど、評価で据え置きになっていたと説明されて。私、評価の結果を一度も聞いたことがなかったんです。
編集部その説明を聞いて、どう感じましたか。
正直、腹は立ちました。でも、理由が分からないまま上がらないのが一番しんどかったので、評価の基準を書面でもらって、年2回の面談をお願いしました。次の4月までに変わらなかったら転職を考える、とも自分の中で決めていました。
上がらない理由を聞けたことで、待つか動くかを自分で選べるようになりました。
さえさん(仮名)
翌年度、さえさんの基本給は6,000円上がり、評価面談も年2回行われるようになりました。幼児クラスのまとめ役としての仕事も評価の項目に入れてもらい、何をすれば評価が上がるのかが分かるようになったそうです。
このケースで鍵になったのは、「昇給してほしい」とお願いしたのではなく、5年分の数字を見せて「基準」を聞いたことです。数字があると、園長も具体的に答えざるをえません。そして、さえさんが自分の中で期限を決めていたことも、気持ちを支えました。待つにしても、いつまで待つかを決めておくと、毎日の保育に気持ちを戻しやすくなります。
※相談で多く寄せられる状況をもとに再構成したモデルケースです。特定の個人ではなく、数値は一例です。
06「賞与あり」の求人を見るときに確かめること
要点:求人票の「賞与あり」「年○か月」だけでは、実際にいくら受け取れるかは分かりません。計算の基礎、実績か約束か、処遇改善の扱い、1年目の支給条件の4点を確かめると、入職後の「思っていたのと違う」を防げます。
ボーナスの少なさに悩んで転職を考えるとき、多くの人がまず「賞与あり」「賞与年4か月」と書かれた求人に目を向けます。ところが、基本給が低ければ、月数が多くても金額は伸びません。例:基本給17万円で4か月なら68万円、基本給21万円で3.5か月なら約73万円です。月数の多い求人のほうが、実際の賞与は少ないということが起こります。
求人では賃金などの労働条件を明示することが決められていますが[6]、賞与の計算の基礎まで書かれていない求人も少なくありません。求人票の書き方から読み取れることと、読み取れないことを分けておくと、面接で何を聞けばよいかがはっきりします。
求人票の書き方から読み取れること
- 「賞与年2回」:支給の回数だけで、金額や月数は分からない
- 「賞与 計4.0か月(前年度実績)」:前年度の実績であり、今年も同じとは限らない
- 「賞与あり(業績による)」:金額も月数も約束されていない書き方
- 「年収例 ○万円(経験5年)」:手当や残業代、処遇改善の一時金を含んだ額かどうかが分からない
面接や見学で聞いておきたい4つの質問
- 賞与は基本給の何か月分で、手当は計算に含まれますか
- 前年度の実績は何か月分でしたか。過去3年で大きく変わっていますか
- 処遇改善の分は、賞与とは別に、どのような形で支払われていますか
- 入職1年目の夏と冬の賞与は、どのように計算されますか
賞与の質問は、聞きにくいと感じる人が多い項目です。けれども、生活に直結する条件を確かめるのは、働く側として当然のことです。聞き方に迷うなら、「生活の見通しを立てたいので」と前置きすると切り出しやすくなります。処遇改善の配分を応募前から内定までの段階でどう確かめるかは転職先の処遇改善と給与条件の確かめ方、求人票全体の読み方は保育士の求人票で見るべきポイントで詳しく紹介しています。
転職で年収が上がるのか下がるのかは、賞与と昇給の仕組みをどう比べるかで見え方が変わります。目先の月給が上がっても、昇給の型が違えば数年後に逆転することもあります。比べ方は転職で年収が下がるケースと防ぎ方を参考にしてください。
07賞与と昇給のことで、覚えておいてほしい2つのこと
要点:一つは、賞与の金額があなたの保育の評価そのものではないこと。もう一つは、上がるのを待つなら期限を決めることです。
賞与の額は、あなたの保育の価値を表すものではない
ボーナスの金額を見て、「私の1年はこの程度の評価なんだ」と落ち込む人は少なくありません。けれども、賞与の額は、基本給の水準、園の計算方法、処遇改善の配分の仕方といった、園の仕組みに大きく左右されます。子ども一人ひとりの育ちを見つめ、保護者と信頼を築いてきた1年の価値が、そのまま金額に表れているわけではありません。金額に納得できないときは、自分を責めるのではなく、仕組みのどこに理由があるのかを確かめる方向に気持ちを向けてください。
「いつか上がる」を待ち続けない
昇給の基準を聞いて納得できたなら、その基準を信じて続けるのは一つの選択です。ただし、待つなら期限を決めてください。「次の4月まで」「次の冬の賞与まで」と決めておけば、その日が来たときに、続けるか動くかを冷静に判断できます。期限のない我慢は、知らないうちに体と気持ちを削っていきます。
給料全体の仕組みや、手取りを増やすほかの方法については保育士の給料が安い理由と手取りを増やす方法にまとめています。昇給や賞与のことを一人で抱えているなら、ほいくの相談室に話してみてください。転職するかどうかを決める前に、明細の数字を一緒に並べるところからお手伝いしています。
よくある質問
保育園でボーナスが出ないのは違法ですか?
賞与を支給するかどうか、いくら支給するかは、園の就業規則や給与規程、雇用契約で定められています。規程や契約に書かれた賞与が支払われていない場合は、総合労働相談コーナーで無料・予約不要で相談できます[7]。まずは規程にどう書かれているかを確かめてください。
1年目の夏のボーナスが少ないのはなぜですか?
多くの園では、賞与の金額を一定の算定期間に在籍した日数で計算しています。4月に入職した場合、夏の賞与の算定期間に在籍した日が短いため、満額にならないことがよくあります。計算方法は園によって違うため、給与規程で算定期間を確かめると安心です。
処遇改善の一時金は、ボーナスとは別ですか?
処遇改善等加算による賃金改善を年度末などに一時金で支払う園では、賞与とは別の明細になっていることがあります。ただし、賞与と同じ明細にまとめて載せる園もあるため、項目名と金額を園に確かめてください。
公立保育園の非常勤でもボーナスは出ますか?
公立保育園の非常勤保育士は、自治体の会計年度任用職員として働いていることがあります。地方自治法の改正により、2024年4月からはパートタイムの会計年度任用職員にも条例で勤勉手当を支給できるようになりました[8]。実際の支給の有無や金額は自治体ごとに違うため、募集要項で確かめてください。
経験10年の保育士の年収は、平均でどのくらいですか?
経験年数ごとの公的な数字は、この記事では確認できていません。参考として、令和7年賃金構造基本統計調査に基づく保育士の年収は427.6万円で、平均年齢は40.3歳です[9]。経験年数だけでなく地域や役割でも差が出るため、同じ地域・同じ経験年数の求人と比べるほうが実感に近い比較になります。
10年目で昇給が止まったら、転職したほうがいいですか?
昇給が止まった理由によります。号俸表の上限に達したのか、評価で据え置かれているのか、基準そのものがないのかで、打てる手が変わります。理由を確かめても見通しが立たない場合は、役割による手当が整っている園や、昇給の基準が明確な園と比べてみてください。
参考にした資料
- こども家庭庁「基礎資料(保育士・幼稚園教諭等の処遇改善)」令和8年3月版
- 厚生労働省 FAQ「法定労働時間と割増賃金について教えてください。」
- こども家庭庁「基礎資料(保育士・幼稚園教諭等の処遇改善)」令和8年3月版
- こども家庭庁「基礎資料(保育士・幼稚園教諭等の処遇改善)」令和8年3月版
- こども家庭庁「令和8年度 保育関係予算の概要」
- 厚生労働省 求職者向けリーフレット(2024年4月)
- 厚生労働省「総合労働相談コーナーのご案内」
- 総務省「地方自治法の一部を改正する法律について(会計年度任用職員制度関係)」(2023年5月30日)
- 厚労省 職業情報提供サイト(job tag)「保育士」
※制度や数値は記事の更新時点で公的機関の資料により確認しています。最新の情報は各リンク先でご確認ください。