保育士の育児中の働き方|家庭優先で決める優先順位のつけ方

冷蔵庫に貼った「保育参観のお知らせ」。気づいたときには、勤務の希望休の締め切りが過ぎていました。当日は、勤務先の園で保護者を迎える側です。夜、上の子に「来られないの、知ってたよ」と言われ、返す言葉が見つからない。よその家の子の成長を喜ぶ仕事をしながら、わが子の大事な日にはいつもいない。

育児中の保育士の多くが、一度はこうした場面を経験しています。「自分の子をもっと優先したい」と思う一方で、「担任なのに」「人が足りないのに」と、その気持ちを打ち消してしまう。家庭と仕事のどちらも大切だからこそ、どちらを先にするかを決められずに、毎日がなんとなく過ぎていきます。

この記事では、家庭を優先した働き方を選ぶために、家庭と仕事の優先順位をどう決めるか、その順位を実際の働き方にどう落とし込むかを、手順に沿って紹介します。仕事を辞めるかどうかの話ではありません。今の自分の暮らしに合った重心の置き方を見つけるための記事です。

この記事でわかること

  • 「自分の子を優先したい」という気持ちとの向き合い方
  • 家庭と仕事の優先順位を決める4つの手順
  • 家庭を優先する6つの働き方と、それぞれで手放すもの
  • 家庭優先の働き方を園に伝えるときの言い方

結論

育児中の保育士が家庭を優先した働き方を選ぶには、まず「家庭で絶対に守りたいこと」を1〜3個に絞り、それを守るために仕事側で何を手放すかを決めるのが近道です。たとえば「平日は週3日、家族で夕飯を食べる」と決めれば、遅番の回数、残業、行事の役割など、調整すべきことがはっきりします。働き方の選択肢は、今の園での調整、育児・介護休業法の制度の利用、雇用形態の変更、職場の変更まで幅があり、優先順位が決まれば選ぶ基準も定まります。家庭を優先することは、仕事を軽んじることではありません。

01「自分の子どもを優先したい」と思うのは、わがままではない

要点:家庭を優先したいという気持ちは、子育て中なら自然に生まれるものです。そして、家庭の「手がかかる場所」は子どもの年齢とともに移っていくため、優先順位も時期によって変わってかまいません。

保育士は、子どもの育ちにとって大人との関わりがどれほど大切かを、誰よりもよく知っている職業です。だからこそ、わが子と過ごす時間が足りないと感じたときの苦しさは深くなります。そこに「担任を持っている以上、休めない」「若い先生に負担をかけたくない」という責任感が重なり、家庭を優先したいという気持ちに、自分でふたをしてしまいがちです。

けれど、家庭を優先したいと思うことと、仕事をいい加減にすることは別のことです。限られた時間の中で、どこに力を注ぐかを決めるのは、働く人なら誰もがしていることです。むしろ、何も決めずに両方を全力でこなそうとすると、どちらも少しずつ削れていき、気づいたときには自分の体調を崩していた、ということになりかねません。

罪悪感が強いときに、思い出してほしいこと

家庭を優先しようとすると、同僚への申し訳なさが真っ先に浮かぶ人も多いはずです。けれど、子育て中の職員が働き続けられる園は、ほかの職員にとっても「いつか自分が家庭の事情を抱えたときに働き続けられる園」です。介護、自分の病気、家族の転勤。家庭の事情は、子育てに限らず誰にでも訪れます。

あなたが家庭を優先する形を職場で示すことは、後に続く人の道をつくることでもあります。もちろん、周りへの感謝や配慮は忘れずに。そのうえで、自分の家庭を大切にすることに、必要以上の後ろめたさを感じなくて大丈夫です。

図1

  1. 0〜2歳発熱や呼び出しが多く、急な休みへの備えがいちばんの課題になる
  2. 3〜5歳発熱は落ち着いてくる一方、行事、習い事の送迎、友だち関係の話を聞く時間が増える
  3. 小学1〜3年生放課後の居場所、宿題、長期休みの過ごし方が課題になる。子の看護等休暇は小学3年生修了まで使える
  4. 小学4年生以降送迎は減るが、悩みを聞く、学校行事に顔を出すなど、気持ちに寄り添う時間が大切になる
図1 子どもの年齢によって変わる、家庭で手がかかる場所

子の看護等休暇は、2025年4月から小学校3年生の修了まで使えるようになりました[1]。この図のように、家庭の重心は数年ごとに移ります。今は送迎と発熱、数年後は放課後と気持ちの寄り添い。優先順位を「一生のもの」と考えず、「今の時期のもの」と考えると、決めることへのためらいが小さくなります。

02家庭と仕事の優先順位を決める4つの手順

要点:優先順位は、頭の中で考えるより、書き出して箱に分けると決めやすくなります。家庭で守りたい時間を書き出し、3つに絞り、仕事側で手放せることを分け、期限を決めて家族と共有する、の4つの手順で進めます。

図2

  1. 家庭で守りたい時間を書き出す

    夕飯、寝かしつけ、子どもの行事、習い事の送迎、休日の過ごし方など、守りたい場面を思いつくだけ書く

  2. 3つに絞る

    書き出した中から「これが守れれば、ほかは何とかなる」と思えるものを3つまで選ぶ

  3. 仕事側を4つの箱に分ける

    担任、遅番、行事の役割、書類、研修などを「守る・調整する・手放す・人に頼む」に分ける

  4. 期限を決めて家族と共有する

    「下の子が小学校に上がるまで」のように期間を決め、パートナーや家族にも伝える

図2 家庭と仕事の優先順位を決める手順

手順1・2:家庭で守りたい時間を、3つまでに絞る

最初は、遠慮せずに全部書き出してください。「毎日一緒に夕飯を食べたい」「運動会と発表会には必ず行きたい」「土日は家族で過ごしたい」「寝る前に絵本を読みたい」。書き出したら、その中から3つまでを選びます。ここで大切なのは、具体的な場面と頻度で書くことです。「家庭を大事にしたい」では、仕事の何を変えればいいかが見えません。「平日は週3日、19時までに家族で夕飯を食べる」と書けば、遅番を何回までにすればいいかが計算できます。

絞るのが難しいときは、「1年後に振り返って、これができていなかったら後悔するもの」を基準にしてみてください。家族にも同じ質問をしてみると、自分が思っていたのと違う答えが返ってくることがあります。子どもにとっては、行事に来てくれることより、毎晩少し話を聞いてもらえることのほうが大事だった、ということもあります。

手順3:仕事側を「守る・調整する・手放す・頼む」に分ける

次に、仕事でしていることを書き出し、4つの箱に分けます。仕事を減らすことに罪悪感がある人ほど、「手放す」箱を空にしがちです。けれど、何かを守るためには、何かを手放す必要があります。

図3

守る

クラス担任として子どもと関わる時間、保護者との連絡、日々の保育の質

手を抜かないこと

調整する

遅番の回数(週2回から月4回へ)、残業の曜日、研修の時期

園長に相談すること

手放す

行事のリーダー、壁面の凝った装飾、主任・副主任の打診

今年は引き受けないこと

人に頼む

制作の下準備を保育補助の先生と分担、夕方の送迎の一部をパートナーに

誰かと分けること

図3 仕事を4つの箱に分ける例(家庭で「平日週3日の夕飯」を守りたい場合)

この例で、「守る」箱に入っているのは保育そのものです。家庭を優先するといっても、子どもと向き合う仕事の中心までは手放しません。手放すのは、役割や装飾の凝り具合など、今の時期にどうしても自分でなくてもよいものです。決め方そのものをもっと深く知りたい人は、希望条件の優先順位の決め方も参考になります。

手順4:期限を決めて、家族と共有する

最後に、この優先順位をいつまで続けるかを決めます。「下の子が小学校に上がるまで」「上の子の中学受験が終わるまで」のように、家庭の出来事を区切りにすると分かりやすくなります。期限を決めると、「キャリアを諦めた」という気持ちが「今は家庭の時期」という受け止め方に変わります。決めたことは、パートナーや家族と紙に書いて共有しておくと、忙しい時期に揺らぎにくくなります。

共有するメモは、次のような短いもので十分です。

  • 今の時期に守ること:平日週3日の家族の夕飯、水曜の習い事の送迎、子どもの行事への参加
  • 仕事で手放すこと:行事のリーダー、主任の打診(2年後に再検討)
  • 家族にお願いすること:月2回の遅番の日のお迎え、発熱時の半日交代
  • 見直す時期:下の子の小学校入学前の1月

冷蔵庫の横など、家族の目に入る場所に貼っておくと、「今週は守れているか」を家族みんなで確かめやすくなります。

03家庭を優先する働き方は、少なくとも6つある

要点:家庭を優先する働き方には、今の園で役割を減らすことから、職場そのものを変えることまで幅があります。どの働き方にも、守れるものと手放すものがあり、手順1で決めた「守りたいこと」に合うものを選びます。

図4

働き方守りやすいもの手放すもの・気をつけること
今の園で役割を減らす慣れた職場と人間関係、正社員の待遇園の人手によっては希望が通らないことがある
法律の制度を使う短時間勤務や残業免除で、毎日の帰宅時刻短時間勤務は給与が働く時間に応じて減ることが多い
固定時間・遅番なしの職場に移る毎日の送迎の時刻求人が限られ、通勤や給与の条件と両立しにくいことがある
パートに切り替える働く曜日と時間の選びやすさ賞与や昇給、社会保険の扱いが変わる場合がある
自宅近くの小規模な園に移る通勤時間と、急な呼び出しへの対応職員が少なく、一人の休みの影響が大きい園もある
保育園以外の職場に移る土日休みなど、家庭の予定に合わせた休日保育園とは仕事の中身や必要な経験が違う
図4 家庭を優先する6つの働き方と、それぞれの特徴

守りたいことから、働き方を選ぶ目安

6つのうちどれが合うかは、手順1で決めた「守りたいこと」によって変わります。次の対応を、一つの目安にしてください。

  • 毎日の夕方の時間を守りたい:法律の制度を使う、固定時間や遅番なしの職場に移る
  • 子どもの発熱や呼び出しにすぐ対応したい:自宅近くの園に移る、今の園で休み方のルールを決める
  • 土日や祝日を家族で過ごしたい:保育園以外の職場、土日休みの園を探す
  • 自分の子の行事に必ず出たい:今の園で役割を減らす、希望休を早めに出せる仕組みを相談する
  • 働く日数そのものを減らしたい:パートに切り替える、週の勤務日数を相談する

一つの働き方で全部を守る必要はありません。たとえば「今の園で遅番を減らし、さらに短時間勤務を使う」のように、組み合わせることで守れるものが増えることもあります。反対に、職場を変えると、慣れた人間関係や積み上げた有給休暇を手放すことにもなります。変えるものが大きいほど、守りたいことの順位をはっきりさせてから動くことが大切です。

制度を使うという選択肢を忘れない

「家庭を優先したいなら、パートになるしかない」と考える人は少なくありません。けれど、正社員のまま使える制度もあります。子どもが3歳になるまでは、1日原則6時間の短時間勤務制度を事業主が用意しなければなりません[2]。所定外労働の制限、いわゆる残業免除の対象は、2025年4月から小学校就学前の子を育てる人に広がりました[1]。さらに2025年10月からは、3歳から小学校就学前の子を育てる人に向けて、始業時刻の変更、テレワーク等、保育施設の設置運営等、養育両立支援休暇、短時間勤務のうち2つ以上を園が用意し、職員はその中から1つを選べるようになっています[3]。

制度を使えば、雇用形態を変えずに家庭の時間を確保できる場合があります。正社員とパートのどちらが自分に合うかは、子育て中は正社員かパートかで比べています。働く時間そのものを減らす方法は、働く時間を減らしたいときの選択肢も参考にしてください。

04家庭優先の働き方を、園にどう伝えるか

要点:伝えるときは「家庭の事情で」だけで終わらせず、守りたいこと、できること、できないことの3つをセットにします。できることを一緒に示すと、園も調整しやすくなります。

家庭を優先したいと伝えるのは、勇気がいります。「やる気がないと思われないか」「ほかの先生に迷惑だと思われないか」。その不安は、伝え方を工夫することで小さくできます。ポイントは、お願いだけでなく、自分が引き受けられることも一緒に示すことです。

  • 守りたいこと:「上の子の習い事の送迎があるので、水曜日は18時に退勤したいです」
  • できること:「その代わり、早番は週3回まで入れます。書類は水曜以外の日に進めます」
  • できないこと:「今年度は、行事のリーダーは引き受けるのが難しいです」
  • 期限:「下の子が小学校に上がるまでの2年間、この形でお願いしたいです」

伝える時期は、次年度のクラス編成や役割分担が決まる前がよいでしょう。多くの園では、年明けから年度末にかけて次年度の体制を考え始めます。決まってから伝えるより、決める前に伝えたほうが、園にとっても調整の余地が大きくなります。

伝える相手と順番を決めておく

最初に伝える相手は、多くの場合、シフトや役割を決めている園長か主任です。同じクラスの先生には、園長と方向性を確認してから伝えるほうが、話が食い違いにくくなります。先に同僚に相談すると、園長に伝わる前に話が広がってしまい、かえって調整が難しくなることもあります。伝えたあとは、決まった内容をメモにして手元に残しておきましょう。担当が変わったときや、次の年度の相談をするときに役立ちます。

役職や主任の打診を断るとき

経験を積んだ保育士ほど、主任や副主任、リーダーの打診を受けることがあります。家庭を優先したい時期に役職を引き受けると、会議や書類、職員の相談対応で、帰宅がさらに遅くなることがあります。断るときは、「今は家庭の時期なので、○年後にあらためて考えさせてください」と、期限と前向きな姿勢を一緒に伝えると、関係がこじれにくくなります。

05相談事例:主任の打診をきっかけに、優先順位を書き出した

要点:主任の打診を受けて、初めて家庭と仕事の優先順位を書き出した保育士のモデルケースです。何を守り、何を手放したのかを見てください。

「全部やる」をやめて、守るものを3つに決めた

相談事例(モデルケース)

お名前
ゆかこさん(仮名)・41歳
保育士歴
18年目(相談当時)
勤務先
社会福祉法人の認定こども園(定員約150名)、3歳児クラス担任・正社員
家族
夫(帰宅が21時を過ぎる飲食店勤務)と子ども2人(小学3年生・5歳)、郊外に住む
変化
家族で夕飯を食べる日 週1日 → 週4日、平均の退勤時刻 19時15分 → 18時

編集部相談のきっかけは何でしたか。

ゆかこさん

園長から「来年度、主任をやってみない?」と言われたんです。うれしかったんですけど、同時に、これ以上帰りが遅くなったら家はどうなるんだろうって。断る理由をうまく言葉にできなくて、相談しました。

編集部優先順位を書き出してみて、どうでしたか。

ゆかこさん

家庭で守りたいことを書いたら、10個くらい出てきて。そこから3つに絞ったら「平日週4日の夕飯」「上の子の水曜のスイミングの送迎」「下の子の行事には全部行く」になりました。書いてみて、主任をやったら3つとも守れないって、自分でもはっきり分かったんです。

編集部園にはどう伝えましたか。

ゆかこさん

主任は「下の子が小学校に上がる2年後に、あらためて考えさせてください」とお願いしました。その代わり、3歳児クラスの担任は続けて、新人の先生の相談にはこれまでどおり乗ります、と。水曜だけは18時に退勤させてほしい、発表会のリーダーは今年は外してほしい、とも伝えました。

編集部園長の反応は、どうでしたか。

ゆかこさん

正直、がっかりされると思っていました。でも「期限があるなら待てる」と言ってもらえて。家庭を優先していいんだって、許可をもらえた気がしました。誰かに許可がほしかったのかもしれません。

全部を守ろうとしていたときより、3つに決めたあとのほうが、仕事にも集中できるようになりました。

ゆかこさん(仮名)

ゆかこさんは今も3歳児クラスの担任を続けています。発表会のリーダーを外れたことで、10月と11月の残業は前年の半分ほどに減り、平日に家族で夕飯を食べられる日は週1日から週4日に増えました。水曜日はスイミングの送迎をしながら、上の子とその日の話をする時間になっているそうです。

主任の話は、2年後にもう一度考える予定です。「そのときにまた優先順位を書き出せばいい」と思えるようになったことが、いちばんの変化だとゆかこさんは話しています。

※相談で多く寄せられる状況をもとに再構成したモデルケースです。特定の個人ではなく、数値は一例です。

図5

相談前1年後

家族で夕飯を食べる日

週1日
週4日

平均の退勤時刻

19時15分
18時

行事前の月の残業

約20時間
約10時間

子どもの行事への参加

年1回
年4回
図5 ゆかこさんの1年の変化(モデルケース)

このケースのポイントは、主任を断ったことそのものではなく、断る理由を「家庭で守りたい3つのこと」として言葉にできたことです。理由がはっきりしていたから、園長も期限つきで受け止めることができました。家庭を優先する話は、感情で伝えるより、守りたいことと期間で伝えるほうが通りやすくなります。

06家庭を優先すると決めたあとに、気をつけたい2つのこと

要点:一つは、収入やキャリアへの影響を、気持ちではなく数字で確かめておくこと。もう一つは、「家庭優先」が「自分は後回し」にすり替わらないようにすることです。

1. お金とキャリアへの影響を、数字で確かめる

短時間勤務やパートへの切り替え、役職を断ることは、収入や昇給に影響することがあります。影響があること自体は悪いことではありません。問題は、影響の大きさを知らないまま決めて、あとで家計が苦しくなることです。働き方を変える前に、今の給与明細と、変えた場合の見込みを並べてみてください。賞与、手当、社会保険の扱いがどう変わるかは、園の担当者に確認できます。

とくにパートに切り替える場合は、社会保険の加入条件が2026年10月に変わったことも知っておいてください。短時間で働く人の加入要件のうち、月8.8万円以上という賃金の要件が撤廃され、従業員51人以上の企業などで週20時間以上働く場合は、賃金の額にかかわらず加入の対象になりえます[4]。「収入を抑えれば社会保険に入らずに済む」という以前の考え方が、そのまま当てはまらない場合があります。

2. 家庭の中で、自分の時間も守る

家庭を優先すると決めた人ほど、空いた時間をすべて家族のために使ってしまいがちです。仕事を減らしても、家で休めていなければ、疲れはたまり続けます。手順1で書き出した「守りたい時間」に、自分一人の時間を一つ入れておくのも一つの方法です。月に一度、一人でカフェに行く。それだけでも、家庭にも仕事にも向き合う力が戻ってきます。

眠れない、何をしても楽しくないといった状態が続いているときは、働き方を考える前に受診を優先してください。働く人向けの相談窓口として、厚生労働省の「こころの耳」には、LINEで相談できる窓口もあります(平日17時〜22時、土日10時〜16時。祝日・年末年始は休み)[5]。

働き方を見直すタイミングそのものに迷っているなら、働き方を見直す時期の考え方も役に立ちます。家庭と仕事の両立全体の整理は保育士の子育て両立ガイドにまとめています。一人で優先順位をつけるのが難しいときは、ほいくの相談室に話してみてください。転職するかどうかを決める前の、働き方の整理から一緒に考えています。

よくある質問

家庭を優先したいと園長に伝えたら、評価が下がりませんか?

伝え方によって受け止められ方は変わります。お願いだけでなく、引き受けられることや期限を一緒に伝えると、前向きな相談として受け止めてもらいやすくなります。評価や処遇への影響が心配な場合は、就業規則や人事評価の仕組みを確認したうえで、具体的に質問してみてください。

家庭と仕事、どちらを優先すべきか決められません。

どちらか一方を選ぶ必要はありません。「家庭で守りたいことを3つ」決め、それ以外は仕事に力を注ぐ、という分け方もできます。決められないときは、期限を「この1年」と短く区切って試してみると、決めることへの抵抗が小さくなります。

自分の子の行事に出たいのですが、勤務先の行事と重なります。

行事の日程は前年度のうちに決まっていることが多いので、分かった時点で早めに希望休を相談してください。自分の子の入園式や卒園式は、2025年4月から子の看護等休暇の取得事由にも加わっています[1]。勤務先の行事と重なって休めない場合は、パートナーや家族に参加を頼むなど、家庭の中での分担も考えておきましょう。

家庭を優先するなら、パートになるしかないのでしょうか?

パートは選択肢の一つですが、それだけではありません。正社員のまま短時間勤務や残業免除の制度を使う方法、遅番のない園や自宅に近い園に移る方法もあります。収入や待遇への影響を比べたうえで、守りたいことに合う形を選んでください。

自分の子どもを優先したいと思う私は、保育士に向いていないのでしょうか?

そう考える必要はありません。自分の子を大切にしたいという気持ちは、子どもの育ちを大切にする保育士の姿勢と同じところから生まれています。家庭を優先する時期があっても、保育の経験や専門性がなくなるわけではありません。

夫が「保育士なのに家のことが回らないの?」と言います。

保育の仕事と家庭の子育ては、条件がまったく違います。園では複数の大人が計画を立てて保育をしていますが、家庭では限られた大人が疲れた時間帯に家事と並行して子どもを見ています。1週間の時間の使い方を書き出して見せると、感情ではなく状況として伝わりやすくなります。

参考にした資料

  1. 厚生労働省 育児・介護休業法 改正ポイントのご案内
  2. 厚生労働省「育児・介護休業法のあらまし(令和7年4月1日、10月1日施行対応)」
  3. 厚生労働省 育児・介護休業法 改正ポイントのご案内
  4. 日本年金機構「2026(令和8)年10月に…賃金要件が撤廃されました」
  5. こころの耳「働く人の『こころの耳SNS相談』」

※制度や数値は記事の更新時点で公的機関の資料により確認しています。最新の情報は各リンク先でご確認ください。

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