保育士の転職活動スケジュール|期間といつから始めるか

運動会が終わった10月の帰り道、電車の中でカレンダーアプリを開く。来年の4月には、別の園で新しいクラスを持っていたい。そう思って指で数えてみると、残りはあと5か月。12月には発表会の練習が始まり、年が明ければ年度末の書類と卒園・進級の準備が待っています。

「今から動いて間に合うのか」「いつまでに何を終わらせればいいのか」。保育士の転職は、年度の区切りと行事の予定がからむので、一般的な転職の情報をそのまま当てはめにくいところがあります。スケジュールが見えないまま年を越すと、気づいたときには退職を申し出る期限が過ぎていた、ということも起こります。

以下では、4月入職から逆算した月ごとのスケジュールを中心に、転職活動にかかる期間の目安、就業規則によって変わる開始時期、退職日と入職日の間にやる手続きまでをまとめました。手帳を横に置いて、自分の予定を書き込みながら読んでみてください。

この記事でわかること

  • 保育士の転職活動にかかる期間の目安と、その内訳
  • 4月入職から逆算した、月ごとのスケジュール
  • 就業規則の申し出期限によって変わる「いつから始めるか」
  • 退職日から入職日までにやる手続きと、スケジュールが崩れたときの考え方

結論

保育士が4月入職を目指して在職中に転職活動をするなら、前年の10月ごろに始めるのがひとつの目安です。期間は全体で3〜4か月ほどかかり、内訳は条件の整理と情報収集に約1か月、見学・応募・面接・内定に1〜2か月、退職の申し出から退職日までに1〜2か月です。逆算すると、11〜12月に見学と面接、1月上旬までに内定、1月中に園長へ退職を伝え、2〜3月に引き継ぎと有給休暇の消化という流れになります。ただし、就業規則で退職の申し出が「3か月前まで」とされている園では、12月中に伝える必要があるため、開始を1か月早めてください。

01転職活動の期間は、在職中なら3〜4か月が目安

要点:保育士の転職活動は、在職中に進める場合で3〜4か月、退職してから進める場合で1〜2か月ほどが目安です。退職の申し出から退職日までの期間を入れ忘れると、スケジュールが1〜2か月ずれます。

転職活動の期間というと、応募から内定までの長さを思い浮かべがちです。でも在職中の保育士の場合、内定が出たあとに「退職を伝えて、引き継いで、辞める」という時間が加わります。担任を持っていれば、この部分だけで1〜2か月かかることも珍しくありません。

図1

状況準備〜内定まで内定〜入職まで全体の目安
在職中・クラス担任2〜3か月1〜2か月3〜4か月
在職中・担任なし(フリーやパート)1〜2か月1か月前後2〜3か月
退職済み1〜2か月2週間〜1か月1〜2か月
ブランクからの復職1〜3か月2週間〜1か月2〜4か月
図1 状況別・転職活動の期間の目安

表の期間は、あくまで目安です。見学をていねいにしたい人、家族と相談しながら決めたい人は、準備の段階にもう少し時間をかけてかまいません。反対に、条件がはっきり決まっている人は、準備が2週間ほどで終わることもあります。

内訳を知ると「今週やること」が決まる

3〜4か月という期間を、ひとかたまりで考えると重たく感じます。内訳に分けると、最初の1か月は「書き出す」「調べる」が中心で、まだ誰にも会わなくていい期間です。見学や面接で予定が埋まるのは2か月目からで、園長に話すのは3か月目。今がどの段階かが分かれば、今週やることは一つか二つに絞れます。全体の流れは保育士の転職活動の流れと何から始めるかで、7つのステップに分けて紹介しています。

退職してから活動する場合は「お金の期間」も数える

すでに退職している人や、先に辞めてから活動すると決めた人は、活動の期間とあわせて、収入がない期間を何か月まで耐えられるかを数えておきます。自己都合で退職した場合の失業給付は、7日間の待期期間のあと[1]、離職日が2025年4月1日以降なら原則1か月の給付制限があります[2]。つまり、手続きをしてもすぐには振り込まれません。家賃や保険料を含めて2〜3か月分の生活費を見込み、その期間の中で入職日を決めると、焦って条件を下げずに済みます。

1週間の時間割にすると、続けやすい

在職中の活動は、まとまった時間をとろうとすると続きません。たとえば「月曜の夜は求人を3件だけ見る」「木曜の昼休みに見学の電話をかける」「土曜の午前に書類を1時間書く」のように、曜日ごとに小さく決めておくと、仕事で疲れた週でも止まりにくくなります。週に合わせて3時間ほどあれば、準備の段階は1か月で終えられます。

024月入職から逆算した月ごとのスケジュール

要点:4月1日入職を目指すなら、9〜10月に準備、11月に見学、12月に面接、1月に内定と退職の申し出、2〜3月に引き継ぎと有給休暇の消化が基本の形です。行事の多い月に面接を重ねないように、先に園の年間予定を書き込んでから組み立てます。

図2

  1. 9月辞めたい理由と譲れない条件を書き出す。就業規則で退職の申し出期限と有給休暇の残り日数を確かめる
  2. 10月情報を集め、候補を5〜10園にする。運動会のあとに少しずつ求人を見比べる
  3. 11月候補を2〜4園に絞って見学する。履歴書と職務経歴書を準備する
  4. 12月応募と面接。発表会や生活発表会の練習日を避けて面接日を入れる
  5. 1月上旬〜中旬内定。労働条件を書面で確かめてから返事をする
  6. 1月下旬園長に退職の意思を伝え、退職日と最終出勤日の相談をする
  7. 2月クラスの記録や個別の配慮事項など、引き継ぎ資料を作り始める
  8. 3月卒園・進級の準備と引き継ぎを終え、残りの有給休暇を消化する
  9. 4月1日新しい園に入職し、入職書類を提出する
図2 4月入職から逆算したスケジュール(在職中・申し出期限が2か月前の例)

9〜10月:誰にも会わずにできる準備を済ませる

この時期は、運動会の準備と重なる人も多いはずです。無理に求人を探さず、辞めたい理由と譲れない条件の書き出し、就業規則の確認だけ済ませておけば十分です。就業規則で確かめるのは、退職の申し出の期限、有給休暇の残り日数、賞与の支給日と在籍の条件の3つ。ここで分かった期限が、このあとのスケジュール全体の土台になります。

11〜12月:見学と面接は「行事の谷間」に入れる

11月から12月は、発表会の準備で残業が増えやすい時期です。見学や面接は、行事の前の1週間を避け、シフトが出る前に希望休を入れておくと組みやすくなります。見学は2〜4園までにしておくと、在職中でも疲れすぎずに比べられます。

1月:内定と退職の申し出が重なる月

1月は、内定の返事と園長への退職の申し出が続く、いちばん気をつかう月です。内定が出たら、給与、勤務時間、休日、試用期間を書面で確かめてから返事をします。返事の期限について迷うときは内定の返事の期限と伝え方を参考にしてください。退職を伝えるのは、内定を承諾したあとにします。

もう一つ気をつけたいのが、年末年始の休みです。12月下旬から1月上旬は、応募先の園も休園日や職員の休みが重なり、面接の結果や書類の返送が遅れがちです。12月の面接で「結果は1週間以内に」と言われても、実際には年明けになることがあります。申し出期限が1月末の人は、この1〜2週間の遅れを見込んで、面接を12月の前半に入れておくと余裕が生まれます。

2〜3月:引き継ぎは「書いて残す」ことを中心に

年度末は、卒園式や進級の準備、保育要録などの書類が重なります。引き継ぎは口頭だけでなく、子ども一人ひとりの配慮事項、保護者との連絡で気をつけていること、クラスの1日の流れなどを紙に残しておくと、後任の先生も子どもたちも安心できます。年度末に辞める時期の考え方は保育士の退職時期と退職日の決め方でも詳しく紹介しています。

03いつから始める?就業規則の期限で開始月が変わる

要点:開始月は「退職の申し出期限」から逆算して決めます。法律では申し入れから2週間で雇用は終わりますが、担任を持つ保育士は、就業規則に沿って1〜3か月前に伝えるのが現実的です。期限が長い園ほど、早く始める必要があります。

期間の定めのない雇用であれば、法律上は退職の申し入れから2週間を過ぎると雇用が終わります[3]。厚生労働省の解説でも、会社が承諾しなくても、申し入れから2週間後に退職の効力が生じるとされています[4]。ただ、多くの保育園の就業規則には「1か月前まで」「3か月前まで」といった申し出期限が書かれています。担任の交代や新年度のクラス編成を考えると、就業規則に沿って伝えるほうが、園とも子どもたちとも気持ちよく区切りをつけられます。

図3

就業規則の申し出期限は?

  1. 1か月前まで11月に始める。2月末までに園長へ伝えるため、内定は2月上旬までに
  2. 2か月前まで10月に始める。1月末までに伝えるため、面接は12月〜1月上旬に
  3. 3か月前まで9月に始める。12月末までに伝えるため、面接は11〜12月に
  4. 規定が見当たらない法律上は2週間だが、担任なら2〜3か月前を目安に、10月には始める
  5. 退職済み・ブランク中入職したい月の2〜3か月前に始め、手続きの空白期間を短くする
図3 退職の申し出期限から開始月を決める(4月入職の場合)

年度の途中で転職する場合のスケジュール

年度の途中で転職する場合も、考え方は同じです。入職したい月から、退職の申し出期限と引き継ぎの期間を引き、さらに見学と面接に1〜2か月をとります。たとえば10月1日に入職したいなら、6月に準備を始め、7月に面接、7月末までに園長へ伝える、という形です。年度途中は担任の交代が子どもに与える影響が大きいので、夏祭りや運動会などの行事の区切りを退職日の候補にする人が多いです。

年度の途中は、4月入職の時期に比べると、同じ時期に動く人が少なくなります。見学の日程を取りやすく、面接でじっくり話を聞いてもらえることもあります。一方で、急な欠員を埋めるための募集も混ざるので、「なぜこの時期に募集しているのか」を見学や面接で確かめておくと安心です。

ブランク中・退職済みの人は「入職したい月」から決める

今は働いていない人の場合、退職の申し出期限を気にする必要はありません。その代わり、子どもの預け先や家族の協力など、自分の側の準備に時間がかかることがあります。入職したい月を先に決め、その2〜3か月前から、預け先の確保、条件の整理、見学と応募を順に進めます。4月入職なら、保育園の入園申し込みの時期とも重なるので、自治体の案内で申し込みの締め切りを早めに確かめておきます。

04求人が増える時期と、早めに動くことの意味

要点:保育士の有効求人倍率は年度の中で変わり、2026年は7月の2.80倍に対し、1月は3.88倍でした。冬は4月入職を見すえた募集が出そろう時期で、比べやすい反面、応募が集中しやすい時期でもあります[5][6]。

図4

保育士と全職種の有効求人倍率(2026年1月と7月)[5][6]

保育士(2026年1月)3.88倍
保育士(2026年7月)2.80倍
全職種平均(2026年1月)1.27倍
全職種平均(2026年7月)1.15倍
図4 保育士と全職種の有効求人倍率(2026年1月と7月)[5][6]

こども家庭庁の資料によると、保育士の有効求人倍率は2026年1月に3.88倍で、同じ月の全職種平均1.27倍を大きく上回りました。7月は2.80倍で、全職種平均は1.15倍です[5][6]。どちらの月も保育士の求人は多い状態ですが、冬のほうが数字は高くなっています。

この数字から言えるのは、冬になれば求人を選びやすいということだけではありません。4月入職を考える人が一斉に動き出すので、人気のある園は見学の予約が埋まりやすく、面接の日程も先になりがちです。10月から11月のうちに候補を絞っておけば、求人が増える時期にあわてて探すのではなく、決めておいた候補に落ち着いて応募できます。動き出す時期の考え方は保育士が転職するベストなタイミングも参考にしてください。

05相談事例:子育てと行事の合間で、4月入職に間に合わせた

要点:子育て中で使える日が限られていた保育士が、家族の予定と園の行事を一枚のカレンダーにまとめ、4月入職に間に合わせたモデルケースです。どの月に何をしたかを、自分の予定と重ねながら読んでみてください。

家族の予定を先に書いたら、使える日が見えた

相談事例(モデルケース)

お名前
みきさん(仮名)・36歳
保育士歴
12年目(途中に育児休業1回)
勤務先
社会福祉法人の認可保育園(定員約100名)、2歳児クラス担任
家族
夫と子ども2人(小学2年生と年中)
変化
通勤時間 片道50分 → 15分

編集部転職を考え始めたのは、いつごろでしたか。

みきさん

10月の運動会が終わったあとです。下の子のお迎えに間に合わなくて、毎回夫や母に頼むのが申し訳なくて。でも、子どもが2人いて、発表会もあって、どこで転職活動をするの?って。考えるだけで疲れて、11月まで何もしていませんでした。

編集部どこから手をつけましたか。

みきさん

相談したら、まず家族の予定と園の行事を一枚のカレンダーに書いてみましょうって言われたんです。書いてみたら、12月の土曜日で空いているのが2日だけ。それなら、その2日に見学を入れて、面接は有給を半日使おうって決められました。ぼんやり不安だったのが、日付になった瞬間に、なんだ、できるかもって。

編集部いちばん気をつかったのはどこですか。

みきさん

退職を伝える時期です。うちの園は就業規則で「2か月前まで」だったので、1月末が期限でした。内定が1月の2週目に出て、条件を書面で確かめてから、1月20日に園長に話しました。発表会が終わったあとだったので、落ち着いて話せたのもよかったです。

編集部引き継ぎと有給休暇はどうしましたか。

みきさん

2歳児は一人ひとりの配慮が細かいので、2月中に子どもごとのメモを作りました。残っていた有給は8日あって、3月の後半に5日使いました。全部は使い切れなかったんですけど、最後の週に子どもたちとゆっくり過ごせたので、自分で選んだことだと思っています。

不安の正体は、時間がないことじゃなくて、時間が見えていないことでした。

みきさん(仮名)

みきさんは11月半ばに動き出し、12月に見学2園、12月末から1月上旬に面接、1月中旬に内定という流れで、4月1日に自宅から15分の小規模保育園へ入職しました。下の子のお迎えにも自分で行けるようになり、平日の夕食を家族そろってとれる日が週1〜2日から週4日ほどに増えたそうです。

このケースで役に立ったのは、特別な時間術ではなく、家族と園の予定を同じ紙に並べたことでした。子育て中の転職活動は、使える日が少ないぶん、先に「使えない日」を消していくほうが、スケジュールを組みやすくなります。

※相談で多く寄せられる状況をもとに再構成したモデルケースです。特定の個人ではなく、数値は一例です。

図5

転職前転職後

通勤時間(片道)

50分
15分

家族そろって夕食をとれる日(週)

1〜2日
4日ほど

自分でお迎えに行ける日(週)

1日
5日
図5 みきさんの暮らしの変化

06退職日から入職日までの「すき間」にやること

要点:3月31日に退職して4月1日に入職するなら、健康保険と年金の手続きはほぼ新しい園が進めてくれます。退職日と入職日の間に空白があるときは、14日・20日といった短い期限の手続きが出てくるので、退職日が決まった時点で確かめておきます。

図6

  • 1

    有給休暇の残り

    年次有給休暇は退職日で消えます。残りを最終出勤日の前にどう使うか、園長と早めに相談します

  • 2

    健康保険の切り替え

    空白期間がある場合、任意継続は退職日の翌日から20日以内、国民健康保険は14日以内に手続きします

  • 3

    国民年金の手続き

    次の園にすぐ入らない場合、退職日の翌日から14日以内に市区町村で第1号被保険者の手続きをします

  • 4

    住民税の引き落とし

    1〜4月に退職すると、残りの住民税が最後の給与などから一括で引かれることがあります

図6 退職日が決まったら確かめる4つのこと

有給休暇は、退職日から逆算して使う

年次有給休暇は、雇われてから6か月継続して勤務し、全労働日の8割以上出勤した人に10日与えられ、勤続年数に応じて増えていき、6年6か月以上で年20日になります[7]。年休の権利は退職日をもって消えるため、退職前に残りをすべて取りたいと申請された場合、使用者は時季を変更できないとされています[8]。とはいえ、年度末の引き継ぎを考えると、最終出勤日をいつにするかは園長と話し合って決めるのが現実的です。使い方の考え方は退職前の有給休暇の消化にまとめています。

空白期間の健康保険と年金

退職日の翌日からは、在職中の健康保険の資格では受診できません。資格を失ったあとに使うと、保険者が負担した医療費を返すことになります[9]。次の園に入るまでに空白がある場合は、任意継続(退職日の翌日から20日以内に申し出)か[10]、国民健康保険(資格を得てから14日以内に届け出)を選びます[11]。年金も、会社員などにならない期間は、退職日の翌日から14日以内に国民年金の手続きが必要です[12]。

1〜4月の退職は、最後の給与の手取りに注意

住民税を給与から引かれている人が1月1日から4月30日の間に退職すると、5月31日までに支払われる給与や退職金から、残りの税額がまとめて引かれるのが原則です[13]。3月の給与の手取りがいつもより少なくなることがあるので、4月の生活費は少し多めに見込んでおくと安心です。

07早く決めたい時期ほど、気をつけたい2つのこと

要点:一つは、締め切りが近づいても譲れない条件を下げないこと。もう一つは、4月に間に合わないことを失敗と考えないことです。スケジュールは目安であって、守るための約束ではありません。

1. 期限が迫ると、条件を下げたくなる

1月に入ると「早く決めないと退職の申し出に間に合わない」という焦りが強くなります。そのときに起こりやすいのが、譲れないはずの条件を一つ外して、目の前の内定に決めてしまうことです。通勤時間や持ち帰りの有無など、最初に決めた3つの条件を満たさない園に入ると、同じ悩みで1年後にまた転職を考えることになりかねません。条件を満たす園が見つからないなら、スケジュールのほうを後ろにずらすほうが、結果として近道になります。

2. 4月に間に合わなくても、道は閉じない

保育士の求人は一年を通して出ています。4月入職に間に合わなければ、5月や6月の入職、あるいは夏や秋の区切りを目指す道もあります。担任を年度末まで務め、少し休んでから新しい園に入る人もいます。体調がすぐれない、家族の事情で予定どおりに動けない、といったときは、スケジュールを守ることより、自分と家族の生活を守ることを優先してください。

スケジュールを後ろにずらすときは、今の園に伝えた内容との食い違いが出ないかだけ確かめておきます。まだ退職を申し出ていなければ、ずらしても誰にも迷惑はかかりません。すでに申し出ている場合は、退職日はそのままにして、少し休んでから次の園を探す道もあります。眠れない日や食欲のない日が続くときは、活動を止めてかかりつけ医に相談してください。

園の行事と家族の予定を並べても、どこで動けばいいか決めきれないことはあります。みきさんのように、誰かと一緒にカレンダーを見ると、自分では気づかなかった空き日が見えてくるものです。ほいくの相談室では、まだ転職すると決めていない人とも、「動くなら、いつがいいか」から一緒に考えています。

よくある質問

保育士の転職活動は、何月から始めるのがいいですか?

4月入職を目指して在職中に活動するなら、前年の10月ごろが目安です。就業規則で退職の申し出が3か月前までとされている園なら9月、1か月前までなら11月と、申し出期限に合わせて前後させます。まずは就業規則で期限を確かめるところから始めてください。

夏の賞与をもらってから辞めたい場合、どう組めばいいですか?

就業規則で、賞与の支給日と「支給日に在籍していること」などの条件を確かめるのが先です。支給日のあとに退職日を置き、そこから申し出期限と見学・面接の期間を逆算します。賞与の条件は園によって違うため、思い込みで決めないようにしてください。

在職中に面接の時間を作れません。どうすればいいですか?

シフトが出る前に希望休を入れる、遅番の日の午前や早番の日の夕方に面接をお願いする、といった方法があります。応募先の園も保育士の勤務事情は分かっているので、勤務の都合で日程を相談すること自体は珍しくありません。希望日を2〜3つ挙げて伝えると調整しやすくなります。

内定から入職まで、どのくらい待ってもらえますか?

園の人員の事情によって違いますが、在職中であることは応募の段階で伝わっているので、退職の申し出期限と引き継ぎの期間を説明すれば、1〜2か月先の入職を相談できることは多いです。面接の段階で「○月1日から勤務できます」と具体的な日付を伝えておくと、話がずれにくくなります。

退職日を3月31日にするか、3月の途中にするか迷っています。

次の園に4月1日から入るなら、3月31日を退職日にすると、健康保険や年金の空白ができません。最終出勤日を3月の途中にして、残りを有給休暇の消化にあてる形もよく使われます。どちらにするかは、引き継ぎの量と有給休暇の残り日数を見て、園長と相談して決めます。

転職活動が長引いて、半年以上たってしまいました。

長引く原因の多くは、応募先が決まらないことか、面接のあとに決めきれないことです。いったん活動を止め、譲れない条件を3つに絞り直すと、見る求人が減って進みやすくなります。期間の長さそのものより、今どこで止まっているかを確かめることが立て直しの近道です。

参考にした資料

  1. ハローワーク「よくあるご質問(雇用保険について)」
  2. ハローワーク「よくあるご質問(雇用保険について)」
  3. e-Gov法令検索「民法」
  4. 確かめよう労働条件「退職、解雇、雇止めなど」(厚生労働省)
  5. こども家庭庁「保育士有効求人倍率(R8.7)」(出典:厚労省 職業安定業務統計)
  6. こども家庭庁「保育士有効求人倍率(R8.1)」
  7. 厚生労働省 FAQ「年次有給休暇とはどのような制度ですか…」
  8. 確かめよう労働条件「年次有給休暇」
  9. 協会けんぽ宮城支部「マイナ保険証や資格確認書の使用について」
  10. 協会けんぽ「任意継続」
  11. e-Gov法令検索「国民健康保険法施行規則」
  12. 日本年金機構「国民年金に加入するための手続き」
  13. 東京都主税局「特別徴収にかかる手続きについて」

※制度や数値は記事の更新時点で公的機関の資料により確認しています。最新の情報は各リンク先でご確認ください。

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