保育士の転職活動の流れ|何から始めるかとチェックリスト

休みの日の夜、布団の中で求人アプリを開く。「年間休日120日」「持ち帰りなし」と書かれた求人を何十件も眺めて、気づけば日付が変わっている。それでも応募ボタンは押せないまま。翌朝はいつもどおり7時の早番に出て、また同じ夜が来る。

転職したい気持ちはあるのに動けないのは、やる気が足りないからではありません。転職活動の全体の流れが見えていないと、自分が今どこにいて、次に何をすればいいのかが分からず、求人を眺めるところで止まってしまうのです。保育士の場合は、担任の区切りや行事の時期も重なるので、なおさら順番が分かりにくくなります。

この記事では、保育士の転職活動を7つのステップに分け、何から始めればいいか、在職中に進める場合と辞めてから進める場合の違い、段階ごとのチェックリストまでをひとつにまとめました。全部を一度にやる必要はありません。自分がどのステップにいるかが分かれば、次の一手は小さくて済みます。

この記事でわかること

  • 保育士の転職活動の全体の流れ(7つのステップ)と、かかる期間の目安
  • 求人を見る前に、何から始めればいいか
  • 在職中に進める場合と、退職してから進める場合の違い
  • 段階別のチェックリストと、流れが止まったときの立て直し方

結論

保育士の転職活動は、①自分の状況と希望条件の整理、②情報収集、③応募先の絞り込みと園見学、④書類と面接、⑤内定と労働条件の確認、⑥退職の申し出と引き継ぎ、⑦入職準備の7つのステップで進みます。何から始めるか迷ったら、求人を見る前に「辞めたい理由」と「次の園で譲れない条件3つ」を書き出してください。条件が決まらないまま求人を見ても、比べる物差しがないため応募まで進めないからです。在職中に始める場合は全体で3〜4か月を目安にし、退職は内定と労働条件の確認が済んでから園に伝えると、収入の面でも担任の区切りの面でも無理が少なくなります。

01保育士の転職活動は7つのステップで進む

要点:保育士の転職活動は「整理→情報収集→応募先の絞り込みと見学→書類・面接→内定・条件確認→退職→入職準備」の順に進みます。在職中なら3〜4か月が目安で、ステップを飛ばすほど、あとでやり直しが増えます。

転職活動というと、求人を探して応募するところを思い浮かべる人が多いかもしれません。でも実際には、求人を見る前の「整理」と、内定が出たあとの「条件の確認」「退職の手続き」にも、同じくらいの時間がかかります。全体を先に知っておくと、「まだ一件も応募していないから何も進んでいない」と焦らずに済みます。

図1

  1. 自分の状況と条件を整理する

    辞めたい理由を場面で書き出し、次の園で譲れない条件を3つに絞ります。退職の申し出の期限も就業規則で確かめておきます

  2. 情報を集める

    求人サイト、ハローワーク、保育士・保育所支援センター、知人の紹介などから、条件に合う園を5〜10園ほど候補にします

  3. 応募先を絞って見学する

    候補の中から2〜4園に絞り、できれば子どもがいる時間帯に園見学をして、保育の様子と職員の動きを見ます

  4. 書類を出して面接を受ける

    履歴書と職務経歴書を準備し、志望動機と退職理由を自分の言葉で1分ほどで話せるようにします

  5. 内定と労働条件を確かめる

    給与、勤務時間、休日、試用期間などを書面で確認し、納得してから返事をします

  6. 退職を申し出て引き継ぐ

    園長に退職の意思を伝えて退職日を決め、担任の引き継ぎと有給休暇の消化を計画します

  7. 入職の準備をする

    新しい園から求められる書類をそろえ、健康保険や年金の切り替えを確認します

図1 保育士の転職活動の7つのステップ

期間の目安は、在職中に進める場合で3〜4か月です。内訳は、整理と情報収集に約1か月、応募から内定までに1〜2か月、退職の申し出から退職日までに1〜2か月ほど。3月31日に退職して4月1日に入職したいなら、遅くとも前年の秋にはステップ1を始めておきたいところです。月ごとの逆算の方法は4月入職から逆算した転職活動のスケジュールで紹介しています。

求人が多い今だからこそ、順番を守る

保育士の求人は多い状態が続いています。2026年7月時点の保育士の有効求人倍率は2.80倍で、全職種平均の1.15倍を大きく上回っています[1]。選べる園が多いことは心強い材料です。その一方で、候補が多すぎて比べきれず、なんとなく給与の高そうな園に決めてしまい、入ってから「保育の進め方が合わない」と気づく人もいます。7つのステップの順番を守ることは、求人の多さに振り回されないための方法でもあります。

02何から始める?求人を見る前にやる3つの準備

要点:最初にやるのは、求人探しではなく「辞めたい理由を場面で書き出す」「譲れない条件を3つに絞る」「就業規則で退職のルールを確かめる」の3つです。1〜2週間あれば終わり、ここで決めたことが、あとのすべてのステップの判断基準になります。

図2

  • 1

    辞めたい理由を場面で書き出す

    「人間関係」「書類が多い」と大きくまとめず、「連絡帳を毎晩1時間、家で書いている」のように具体的な場面で書きます

  • 2

    譲れない条件を3つに絞る

    通勤時間、勤務時間、担当したいクラス、給与など、次の園で守りたいことを3つまでに決めます

  • 3

    退職のルールを確かめる

    就業規則で、退職の申し出は何か月前までか、有給休暇が何日残っているかを確認します

図2 転職活動の最初にやる3つの準備

辞めたい理由は「場面」で書く

辞めたい理由を書き出すのは、自分を責めるためではありません。次の園を選ぶときに、同じ悩みを繰り返さないための材料にするためです。「人間関係がつらい」とだけ書いても、求人票のどこを見ればいいのかは分かりません。「乳児クラスで、主任の指示が日によって変わる」「発表会の衣装と壁面を毎年一人で作っている」のように場面で書くと、見学で確かめるべきことが自然に見えてきます。

譲れない条件は3つまでにする

条件を10個並べると、どの求人も何かが足りないように見えて、応募に進めなくなります。3つまでに絞り、残りは「あればうれしい」に分けておきます。たとえば「通勤30分以内」「持ち帰り仕事がない」「土日休み」のように、求人票や見学で確かめられる形にしておくと、比べるときに迷いません。絞り方に迷うときは転職先の希望条件の優先順位の決め方が参考になります。

退職のルールは最初に確かめる

退職の申し出の期限は、園の就業規則に書かれています。法律上は、期間の定めのない雇用であれば、退職の申し入れから2週間で雇用は終わります[2]。ただ、担任を持っている保育士の場合は、引き継ぎや後任の配置を考えて、就業規則に沿って1〜3か月前に伝えるのが現実的です。最初に期限を知っておけば、「いつまでに内定がほしいか」を逆算できます。

03ステップごとにやることと、つまずきやすいところ

要点:つまずきやすいのは、情報収集で候補を増やしすぎること、書類を使い回すこと、労働条件を口頭だけで済ませることの3つです。ここを押さえるだけで、転職後の「思っていたのと違う」はかなり防げます。

情報収集は「入り口」を2つ以上持つ

保育士の求人を探す入り口は、ひとつではありません。求人サイトや転職エージェント、ハローワーク、保育士・保育所支援センター、知人の紹介などがあります。保育士・保育所支援センターは都道府県や指定都市・中核市が設置する公的な窓口で、保育士への職業紹介や就業の支援を行っており、2025年12月時点で全国75か所にあります[3]。

民間の転職エージェントを使う場合も、求職者が手数料を払うことは原則としてありません。職業紹介の手数料は、法律で求職者から原則として受け取ってはならないと定められているからです[4]。入り口を2つ以上持っておくと、同じ園の求人を別の角度から見られますし、一つの窓口の勧めだけで決めてしまうことも防げます。

見学は「子どもがいる時間帯」に行けるか聞く

求人票だけでは、園の雰囲気や職員どうしの関係は分かりません。可能であれば、午前の主活動や給食の時間帯に見学させてもらえないか聞いてみましょう。見るとよいのは、保育士の声のトーン、職員どうしの声かけ、休憩の取り方、掲示物や壁面の量などです。求人票で何を確かめるかは保育士の求人票で見るポイントにまとめています。

見学の申し込みは、園の午睡の時間帯(多くは13時〜15時ごろ)に電話をかけると、職員が対応しやすいことが多いです。メールや応募フォームがある園なら、希望日を2〜3つ挙げておくと日程が決まりやすくなります。見学のあとに簡単なメモを残しておくと、3園目を見るころに記憶が混ざらずに済みます。

書類は応募先ごとに一部だけ書き直す

履歴書や職務経歴書の大部分は使い回してかまいません。ただし、志望動機だけは応募先ごとに書き直してください。見学で見た保育の様子や、園の方針のうち自分の経験とつながる部分を一文入れるだけで、読み手の印象は大きく変わります。書類の書き方は保育士の履歴書の書き方で、面接の準備は保育士の面接でよく聞かれる質問と答え方で詳しく紹介しています。

労働条件は必ず書面で確かめる

内定が出ると、ほっとして条件の確認がおろそかになりがちです。求人を出す側には、業務内容、就業時間、休憩、休日、賃金、試用期間などを明示する義務があり、原則として最初の面接までにすべて示すことになっています[5]。さらに2024年4月からは、労働契約を結ぶときに、就業場所や業務の「変更の範囲」も明示することが必要になりました[6]。同じ法人の別の園へ異動がある職場なら、この「変更の範囲」も確かめておくと安心です。

退職は内定と条件確認のあとに伝える

在職中に活動しているなら、園長に退職を伝えるのは、内定が出て労働条件を確かめてからにします。先に伝えてしまうと、内定が遅れたときに引き返せなくなるからです。伝える時期や言い方は退職交渉と転職先への伝え方を参考にしてください。

入職準備は退職日の1か月前から

入職の前後には、新しい園に出す書類がいくつかあります。年の途中で退職した場合、前の職場は退職日から1か月以内に源泉徴収票を交付することになっているので[7]、届いたら新しい園に提出します。年金の番号を確かめる書類は、2022年4月以降に初めて年金制度に加入した人なら基礎年金番号通知書、それより前から加入している人は年金手帳です[8]。引っ越しの片づけと同じで、退職日の1か月前くらいから一覧を作っておくと慌てずに済みます。

04在職中に進めるか、辞めてから進めるか

要点:収入が途切れず、比べる余裕を持てるのは在職中の活動です。一方で、心身が限界に近い、時間がまったく取れないという場合は、先に辞めてから活動する道もあります。どちらが正しいかではなく、今の体力とお金の見通しで選びます。

図3

項目在職中に進める退職してから進める
収入給与が途切れない収入が止まる。失業給付は手続きと待期期間のあとから
活動に使える時間平日の夜と休日が中心で、面接の日程調整が難しい平日の日中も見学や面接に行ける
気持ちの余裕決まらなくても今の職場があるという安心がある早く決めなければと焦りやすい
退職の手続き内定後に、引き継ぎと並行して進める先に済んでいるので、入職日を合わせやすい
健康保険と年金次の園の保険に切れ目なく移りやすい空白の期間は国民健康保険や国民年金の手続きが必要
向いている人体調に大きな問題がなく、比べて選びたい人心身が限界に近い人、活動の時間がまったく取れない人
図3 在職中に進める場合と、退職してから進める場合

退職してから活動する場合は、お金と手続きの見通しを先に立てておきます。自己都合で退職した場合の失業給付は、受給資格の決定から7日間の待期期間があり[9]、そのあとに給付制限があります。給付制限は、離職日が2025年4月1日以降なら原則1か月です[10]。

次の園に入るまでに空白の期間があるなら、健康保険と年金の切り替えも必要です。国民年金への切り替えは、退職日の翌日から14日以内に住所地の市区町村で手続きします[11]。在職中の健康保険を任意継続する場合は、退職日の翌日から20日以内に申し出なければなりません[12]。期限が短いので、退職日が決まった時点で、どちらにするかを決めておくと落ち着いて動けます。

在職中の活動時間は「週3時間」から作る

在職中に進めると決めたら、活動に使う時間を先に手帳に書き込んでおきます。たとえば、遅番の翌朝に30分、休日の午前に2時間、平日の夜に1回30分。合わせて週3時間ほどあれば、整理と情報収集のステップは進められます。見学や面接は平日の日中になることが多いので、シフトが出る前に希望休を入れておくと、急な有給休暇の申請で気をつかわずに済みます。行事の前の週や、年度末の書類が重なる時期は、最初から「活動しない週」として空けておくのも一つの工夫です。

05段階別・保育士の転職活動チェックリスト

要点:ステップの区切りごとに次の12項目を確かめると、抜けや後戻りを防げます。印が付かない項目があれば、次のステップに進む前に、そこだけ埋めておきます。

図4

  • 辞めたい理由を場面で3つ以上書き出した同じ悩みを次の園で繰り返さないための材料になります
  • 譲れない条件を3つに絞った求人を比べる物差しになり、応募の迷いが減ります
  • 就業規則で退職の申し出の期限を確かめたいつまでに内定が必要かを逆算できます
  • 有給休暇の残り日数を確かめた最終出勤日と退職日を決めるときに使います
  • 求人の入り口を2つ以上持った一つの情報源に偏らず、同じ園を別の角度から見られます
  • 応募先を2〜4園に絞った在職中でも見学と面接の日程を無理なく組めます
  • 見学で保育の様子と職員の動きを見た求人票に書かれない雰囲気や働き方が分かります
  • 志望動機を応募先ごとに書き直した使い回しに見えず、その園を選んだ理由が伝わります
  • 退職理由を前向きな言葉で話せる面接でほぼ必ず聞かれる質問に落ち着いて答えられます
  • 労働条件を書面で確かめた給与、勤務時間、休日、試用期間の思い違いを防ぎます
  • 退職日と引き継ぎの計画を園長と決めた担任の区切りをつけ、気持ちよく次の園へ移れます
  • 入職書類と保険の切り替えを確かめた入職日に慌てず、空白の期間の手続き漏れを防げます
図4 保育士の転職活動チェックリスト(ステップ順)

12項目が一度にそろう必要はありません。今いるステップの項目だけに印を付け、次のステップへ進むときに見直す使い方で十分です。スマートフォンのメモに写しておけば、早番明けの電車の中でも確認できます。

印が付かない項目が続くときは、能力の問題ではなく、時間が足りていないサインであることがほとんどです。行事の前の2週間は活動を止め、行事が終わった週に再開する、といった波のつけ方も立派な計画です。

06相談事例:求人を眺めるだけの半年から、3か月で内定へ

要点:ここでは、求人を見るだけで半年が過ぎていた保育士が、流れを整理して動き出したモデルケースを紹介します。どこで止まっていて、何をきっかけに動き出したかに注目してください。

応募できなかったのは、物差しがなかったから

相談事例(モデルケース)

お名前
まりさん(仮名)・31歳
保育士歴
9年目(相談当時)
勤務先
私立の認可保育園(定員約120名)、4歳児クラス担任
変化
求人を眺めるだけの期間 約6か月 → 動き出してから内定まで 約3か月
家族
一人暮らし、実家は隣の県

編集部相談する前は、どんな状態でしたか。

まりさん

求人アプリは毎晩見てたんです。お気に入りに40件くらい入れて。でも、どれも良さそうに見えるし、どれも不安で。結局一件も応募しないまま半年たっていました。正直、私は本気で転職したいわけじゃないのかもって思い始めてました。

編集部何が変わるきっかけになりましたか。

まりさん

相談したときに「転職活動の流れのうち、今どこにいると思いますか」って聞かれたんです。求人探しの段階だと思っていたのに、話しているうちに、その前の条件の整理が終わっていないって気づきました。「4歳児の担任で、運動会と発表会が続く時期で」と言うだけで状況を分かってもらえて、保育の説明をしなくていいのも気が楽でした。

編集部条件はどうやって絞りましたか。

まりさん

書き出したら12個もあったんです。そこから「通勤40分以内」「行事の制作を一人で抱えない」「月の残業が10時間以内」の3つに絞りました。そうしたら、お気に入りの40件のうち残ったのは6件だけ。拍子抜けするくらい、見る求人が減りました。

編集部そこからはどう進めましたか。

まりさん

6件のうち3園を見学して、2園に応募しました。見学で「行事の準備は勤務時間の中でしていますか」って聞いたら、1園は職員の分担表まで見せてくれて、そこに決めました。相談先からは「今すぐ転職しなくてもいい」とも言われていたので、焦らずに比べられたのもよかったです。

求人が悪いんじゃなくて、私の物差しがまだなかったんだって分かりました。

まりさん(仮名)

まりさんは10月に動き出し、11月から12月に見学と面接、1月上旬に内定を受けました。労働条件を書面で確かめたあと、1月中旬に園長へ退職を伝え、4歳児クラスを年度末まで担任してから3月末に退職しています。新しい園では行事の制作を職員で分担していて、持ち帰りは月に1回あるかないかになったそうです。

まりさんが動き出せたのは、良い求人に出会ったからではなく、自分が流れのどこで止まっているかに気づいたからでした。求人を何十件見ても決められないときは、一つ前のステップに戻ってみると、思いのほか先に進みやすくなります。

※相談で多く寄せられる状況をもとに再構成したモデルケースです。特定の個人ではなく、数値は一例です。

図5

相談前流れを整理したあと

見ていた求人の数

約40件
6件

譲れない条件の数

12個
3個

見学した園

0園
3園

応募した園

0園
2園
図5 まりさんの転職活動の変化

07流れどおりに進まなくても、遅れではありません

要点:転職活動が途中で止まるのは珍しいことではありません。止まった場所に合わせて一つ前のステップに戻ること、疲れているときは活動そのものを休むこと。この2つを覚えておけば、立て直しはそれほど難しくありません。

図6

どこで止まっている?

  1. 求人を見ても応募できないステップ1に戻り、譲れない条件を3つに絞り直します
  2. 応募しても書類で通らない志望動機を応募先ごとに書き直し、職歴に担当クラスと役割を書き足します
  3. 面接で落ちてしまう退職理由と志望動機を声に出して練習し、1分で話せる長さにします
  4. 内定が出ても決められない労働条件を書面で並べ、譲れない3つの条件を満たしているかを確かめます
  5. 退職を言い出せない就業規則の期限を確かめ、伝える日と最初の一言を先に決めます
図6 転職活動が止まったときに戻る場所

疲れているときは、活動を止めてもいい

保育の仕事をしながらの転職活動は、思っている以上に体力を使います。早番の日の夜に面接を入れたり、休日を見学で埋めたりすると、今の仕事にも響きます。眠れない、食欲がないといった状態が続くなら、転職活動はいったん止めて、休むことを優先してください。働く人の心の不調を相談できる公的な窓口として、厚生労働省の「こころの耳電話相談」(0120-565-455、平日17時〜22時、土日10時〜16時)があります[13]。つらさが続くときは、かかりつけ医や心療内科を受診することも考えてください。

流れを知っても、決めるのは自分

この記事の7つのステップは、あくまで一般的な順番です。家族の事情、体調、園の状況によっては、順番を入れ替えたほうがいい人もいます。心身の限界が近いなら退職を先にすることもありますし、活動を進めるうちに、今の園に残る道を選び直す人もいます。転職活動を始めたからといって、最後まで転職に進まなければいけないわけではありません。

一人で流れを整理するのが難しいときは、保育の現場を知っている人と話しながら、自分が今どのステップにいるのかを一緒に確かめるのも一つの方法です。ほいくの相談室では、転職するかどうかを決める前の、条件を整理する段階の相談も受けています。

よくある質問

転職活動は、何か月くらいかかるのが一般的ですか?

在職中に進める場合、整理から入職までで3〜4か月がひとつの目安です。退職の申し出から退職日までに1〜2か月かかるため、内定までの期間だけで考えると短く見積もりがちです。年度末の退職を目指すなら、秋には準備を始めると余裕を持てます。

応募は何園くらいするものですか?

決まった数はありませんが、在職中なら同時に進めるのは2〜4園が無理のない範囲です。応募が多すぎると、見学や面接の日程を組めなくなり、一園ずつの比較が雑になります。条件に合う園を絞ってから応募すると、数が少なくても納得して選びやすくなります。

転職活動をしていることは、今の園に伝えたほうがいいですか?

内定が出て退職を決めるまでは、伝えなくてかまいません。活動中に同僚に話すと、意図せず園長の耳に入ることもあります。見学や面接の日程は、休日や有給休暇を使って調整するのが一般的です。

何から始めればいいか分からず、求人ばかり見てしまいます。

求人を見るのをいったん止めて、辞めたい理由を場面で書き出すところから始めてみてください。そのあとに譲れない条件を3つに絞ると、見るべき求人が自然に減ります。書き出すだけなら、30分ほどあれば始められます。

年度の途中でも転職活動はできますか?

できます。保育士の求人は一年を通して出ていますが、担任を持っている場合は、引き継ぎの時期を考えて退職日を決める必要があります。年度の途中で辞めることを考えるときは、就業規則の申し出期限を確かめ、園長と早めに話し合ってください。

参考にした資料

  1. こども家庭庁「保育士有効求人倍率(R8.7)」(出典:厚労省 職業安定業務統計)
  2. e-Gov法令検索「民法」
  3. こども家庭庁「保育人材の確保のための総合的な対策」令和8年3月版
  4. e-Gov法令検索「職業安定法」
  5. 厚生労働省 求職者向けリーフレット(2024年4月)
  6. 厚生労働省「2024年4月から労働条件明示のルールが変わります」
  7. 国税庁 タックスアンサーNo.7411
  8. 日本年金機構「基礎年金番号・基礎年金番号通知書・年金手帳について」
  9. ハローワーク「よくあるご質問(雇用保険について)」
  10. ハローワーク「よくあるご質問(雇用保険について)」
  11. 日本年金機構「国民年金に加入するための手続き」
  12. 協会けんぽ「任意継続」
  13. こころの耳「働く人の『こころの耳電話相談』」

※制度や数値は記事の更新時点で公的機関の資料により確認しています。最新の情報は各リンク先でご確認ください。

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