7月、プール遊びの準備をしながら、ふと「来年の4月には、別の園にいたい」と思った。そう思った日から、頭の中で同じ疑問が回り始めます。今から動くのは早すぎるのか、それとももう遅いのか。運動会や発表会の準備が重なる秋に、転職活動なんてできるのか。担任のクラスを途中で投げ出すことにならないか。
保育士の転職は、ほかの仕事に比べて「いつ動くか」の影響が大きい仕事です。4月に新年度が始まり、クラス編成や担任が一年単位で決まるからです。時期の読みを誤ると、引き継ぎで同僚に負担をかけたり、自分も焦って条件を確かめないまま決めてしまったりします。
この記事では、保育士の転職のベストタイミングを「何月に辞めて、何月に新しい園に入るか」という形で整理しました。求人が増えやすい時期、3月末退職から逆算した月ごとの動き方、辞める月によって変わるお金と手続き、そして年度途中に動いたほうがよいケースまでまとめています。
この記事でわかること
- 保育士の転職に向いている時期と、その理由
- 求人が増えやすい時期と、時期ごとの求人の特徴
- 3月末退職・4月入職から逆算した月ごとのスケジュール
- 辞める月によって変わるお金と手続きの注意点
- 年度途中に転職したほうがよい場合の考え方
結論
保育士の転職のベストタイミングは、多くの人にとって「3月末に退職し、4月1日に新しい園で働き始める」形です。保育園は4月に新年度が始まり、クラス編成や担任が決まるため、年度の区切りで移ると引き継ぎがしやすく、新しい園でも子どもたちと同じスタートを切れます。この形を目指すなら、夏に自己分析と情報収集、秋に見学と応募、11〜12月ごろに内定を得て、就業規則の期限に沿って退職を伝えるのが一つの目安です。ただし、心身の不調がある場合や家庭の事情がある場合は、時期より自分の状態を優先してください。
01保育士の転職は「3月末退職・4月入職」がいちばん動きやすい
要点:保育士の転職では、年度の区切りに合わせて3月末に退職し、4月1日に入職する形が、子ども・同僚・自分の三者にとって負担の少ないタイミングです。
保育園の一年は、4月に始まり3月に終わります。クラスの担任、乳児クラスの担当制、行事の係、指導計画。ほとんどのことが年度単位で決まり、年度単位で締めくくられます。そのため年度の途中で担任が抜けると、子どもにとっては慣れた先生がいなくなり、残る職員にとっては担任の穴を埋める負担が生まれます。年度末に辞めれば、こうした影響を最も小さくできます。
4月入職をすすめる4つの理由
- 子どもたちが進級するタイミングなので、担任が替わることへの影響が小さい
- 園側も4月の体制づくりに向けて採用を進めるため、求人の選択肢が多い
- 新しい園でも、ほかの職員や子どもたちと同じ「新年度」から始められる
- 3月31日に退職して4月1日に入職すれば、収入や保険の空白期間をつくらずに済む
4つ目は見落とされがちですが、大切な点です。退職から次の入職までに空白があると、国民健康保険への加入は資格を得てから14日以内[1]、国民年金の手続きも退職日の翌日から14日以内に[2]、自分で市区町村に届け出る必要があります。退職日の翌日から新しい園で働き始めれば、こうした切り替えの手続きを自分でする場面はほとんどありません。
4月入職の注意点
一方で、4月入職を目指す人は多く、人気のある園には応募が集まります。また、転職活動の山場が、運動会や発表会、年度末の要録づくりと重なりやすいのも保育士ならではの悩みです。行事の準備で余裕がない時期に慌てて応募先を決めないよう、行事の少ない時期に下準備を済ませておくのが、4月入職を成功させるこつです。
辞める日と入る日は、別々に決めてもいい
「3月末退職・4月1日入職」は動きやすい形ですが、必ずそうしなければならないわけではありません。疲れがたまっている人は、3月末に退職して1か月ほど休み、5月に入職するという選び方もあります。その場合は、空白期間の健康保険をどうするかを先に決めておきます。国民健康保険に入るほか、協会けんぽの任意継続を選ぶこともでき、任意継続は退職日の翌日から20日以内に申し出る必要があります[3]。休む期間を設けるなら、生活費と保険料の見通しを立てたうえで、新しい園には入職日を正直に伝えてください。
02求人が増える時期と、何月に何が起きているか
要点:保育士の求人倍率は年度の中で動いています。2026年1月の保育士の有効求人倍率は3.88倍で[4]、同じ年の7月の2.80倍[5]より高い水準でした。4月入職に向けた募集が出そろう秋から冬は、選べる求人が多い時期と考えてよいでしょう。
有効求人倍率は、仕事を探している人1人に対して求人がいくつあるかを示す数字です。保育士の有効求人倍率は2026年1月に3.88倍(全職種平均1.27倍)[4]、2026年7月に2.80倍(全職種平均1.15倍)[5]でした。こども家庭庁は、保育士の有効求人倍率が年度の中で変動することを示したうえで、毎年の推移を各年度で最も高い月の数値で比べています[4]。
図1
保育士と全職種の有効求人倍率(2026年1月と7月)[4][5]
どの月でも保育士の求人倍率は全職種の平均を大きく上回っていますが、冬のほうが夏より求人が多い状態だったことが分かります。地域によっても差があり、東京都の保育士の有効求人倍率は2026年7月に4.04倍でした[6]。自分の住む地域の求人の状況は、ハローワークのほか、潜在保育士の再就職相談や求人情報の提供を行っている都道府県などの保育士・保育所支援センターでも確かめられます[7]。
図2
| 時期 | 求人の特徴 | この時期に向いている動き |
|---|---|---|
| 4〜6月 | 新年度の欠員や、入園児の増加に伴う追加の募集が中心 | 年度途中に入れる人、急いで職場を変えたい人の応募 |
| 7〜9月 | 翌年4月入職に向けた募集が少しずつ出始める | 自己分析、情報収集、行事の少ない時期の見学 |
| 10〜12月 | 4月入職の求人が出そろい、選考も本格化する | 応募、面接、内定、退職の申し出 |
| 1〜3月 | 4月入職の募集の追い込みと、急ぎの欠員補充 | 条件の最終確認、引き継ぎ、有給休暇の消化 |
この表はおおまかな流れで、実際には地域や法人の採用方針によって違います。たとえば大きな法人では、夏のうちに翌年度の採用を始めることもありますし、小規模な園では、退職者が出たときにだけ求人を出すこともあります。「この月にしか求人が出ない」と考えず、気になる園があれば早めに見ておくと安心です。
求人が多い時期は、応募する人も多い
求人が出そろう秋から冬は、同じように4月入職を目指す人が動く時期でもあります。条件の良い求人には応募が集まり、見学や面接の日程が埋まるのも早くなります。秋になってから自己分析を始めると、比べる軸が決まらないまま求人の多さに圧倒されがちです。夏のうちに「何を得たいか」を決めておくと、求人が出そろったときに迷わず選べます。
033月末退職・4月入職から逆算した動き方
要点:4月1日の入職から逆算すると、6〜7月に自己分析、8〜9月に情報収集と見学、10〜11月に応募と面接、12月ごろに内定と退職の申し出、1〜3月に引き継ぎという流れが目安です。
図3
- 6〜7月自己分析。転職で得たいことと、譲れない条件を3つまで決める
- 8〜9月求人を見始め、気になる園を見学する。行事の少ない時期を使う
- 10月応募先を2〜3園に絞り、履歴書と職務経歴書を準備して応募する
- 11月面接と2回目の見学。労働条件を書面で確かめる
- 12月内定と入職日の確定。就業規則を確かめ、園長に退職の意思を伝える
- 1〜2月来年度の体制づくりに協力しながら、引き継ぎ資料を作る
- 3月有給休暇の消化、書類の受け取り、子どもと保護者へのあいさつ
- 4月1日新しい園で勤務開始
このスケジュールは、在職中に転職活動を進める場合の一例です。夏から動き始めると、運動会や発表会の時期には応募や面接の山を越えていることが多く、行事に集中しやすくなります。スケジュールの立て方をもっと細かく知りたい人は転職活動のスケジュールの立て方も参考にしてください。
行事の多い秋に、転職活動を続けるこつ
10月と11月は、運動会や発表会の準備と応募・面接が重なる、いちばん忙しい2か月です。この時期を乗り切るには、やることを先に減らしておくのが近道です。履歴書と職務経歴書は9月中に下書きを終えておく、応募先は2〜3園に絞る、面接は行事の前後1週間を避けて日程を出す。それだけで、夜の時間を書類づくりに取られずに済みます。見学や面接で平日に休みが必要な場合は、シフトが出る前に希望休として出しておくと、同僚に気をつかわずに動けます。
退職を伝えるのは何か月前か
法律上は、期間の定めのない雇用であれば、退職の申し入れから2週間で雇用は終了するとされています[8]。会社が承諾しなくても効力が生じる、というのが厚生労働省の解説です[9]。ただし、担任を持っている保育士の場合、2週間で引き継ぎを終えるのは現実的ではありません。多くの園では就業規則に申し出の期限が書かれているので、まずそれを確かめ、そのうえで来年度の担任やクラス編成が話し合われる前に伝えるのが、園にとっても自分にとっても負担の少ない方法です。詳しくは退職は何か月前に伝えるかにまとめています。
内定が先か、退職の申し出が先か
在職中に転職活動をする場合は、内定を得て入職日が決まってから退職を伝えるのが基本の順番です。先に退職を伝えてしまうと、選考が長引いたときに収入の空白ができたり、焦って条件の合わない園に決めたりするおそれがあります。在職中に進めるか、辞めてから探すかの段取りは在職中に転職活動を進める段取りで詳しく紹介しています。
申し出から最終出勤日までの進め方
退職を伝えてから最終出勤日までは、引き継ぎと有給休暇の消化を並行して進めます。年次有給休暇は退職日をもって消滅するため、退職前に残りの年休をまとめて取りたいと申請された場合、使用者は時季を変更できないとされています[10]。とはいえ、引き継ぎの予定と合わせて早めに相談しておくほうが、最後まで気持ちよく働けます。
図4
就業規則を確かめる
退職の申し出期限、有給休暇の残り日数、賞与の支給条件を確認します
園長との面談の時間をもらう
「ご相談したいことがあります」と伝え、ほかの職員がいない時間を選びます
退職の意思と時期を伝える
理由は短く前向きに。退職日と最終出勤日の希望もこの場で伝えます
引き継ぎの計画を立てる
児童票、個別の配慮事項、保護者とのやりとりの記録など、渡すものを一覧にします
有給休暇の取り方を決める
残りの日数と取得する時期を、引き継ぎの予定と合わせて相談します
書類の受け取り方を確かめる
源泉徴収票や離職票など、退職後に必要な書類がいつ届くかを確認します
源泉徴収票は、年の途中で退職した人に対して、退職の日以後1か月以内に交付することが義務づけられています[11]。新しい園での年末調整に必要になるので、届いたらなくさないように保管しておきましょう。
04辞める月によって変わる、お金と手続き
要点:退職する月によって、住民税の払い方や賞与の扱いが変わります。特に1〜4月に退職すると、残りの住民税が最後の給与などからまとめて引かれることがあるため、3月末退職の人は事前に知っておくと慌てずに済みます。
給与から天引きされている住民税(特別徴収)は、退職する月によって扱いが変わります。1月1日から4月30日までに退職した場合は、5月31日までに支払われる給与や退職金から、残りの税額がまとめて差し引かれるのが原則です(本人の申し出は不要)。6月1日から12月31日までの退職では、残りの税額は本人が自分で納める普通徴収に切り替わり、本人が希望した場合のみ給与などから一括で差し引かれます[12]。3月末に辞める人は、最後の給与の手取りが普段より少なくなることがあると覚えておいてください。
賞与については、法律で一律に決まっているわけではなく、園の就業規則や賃金規程によって扱いが違います。支給日に在籍していることを条件にしている園もあるため、夏や冬の賞与の支給日と、退職日の関係を確かめておくと安心です。
図5
- 退職の申し出の期限就業規則に書かれた期限を守ると、引き継ぎの話し合いがスムーズです
- 有給休暇の残り日数年休は退職日で消滅するため、取得の計画を早めに立てます[10]
- 賞与の支給日と支給条件支給日に在籍していることが条件になっている場合があります
- 住民税の残り1〜4月の退職では、最後の給与などからまとめて差し引かれます[12]
- 借り上げ社宅や住宅手当退職後いつまで住めるか、転職先で同じ支援があるかを確かめます
- 次の職場までの空白期間空白があると、健康保険と年金の手続きを自分でする必要があります[1][2]
- 担任と行事の予定卒園式や進級と重なる時期は、引き継ぎの段取りを早めに考えます
借り上げ社宅を使っている人は、特に早めの確認が必要です。国の保育士宿舎借り上げ支援事業は、採用された日から5年以内の常勤保育士が対象で、一人1回限り(やむを得ない事情による退職を除く)とされています[13]。転職先で同じ支援を受けられるか、退去の期限はいつかによって、住まいの段取りが大きく変わります。
05相談事例:7月に迷い始めて、4月1日に新しい園へ
要点:「すぐにでも辞めたい」と思っていた人が、4月入職から逆算して動いたモデルケースです。急がなかったことで、担任のクラスを最後まで見届け、空白期間なしで転職できました。
9月に辞めるつもりが、4月入職に切り替えた
相談事例(モデルケース)
- お名前
- わこさん(仮名)・27歳
- 保育士歴
- 5年目(相談当時)
- 勤務先
- 私立の認可保育園(定員約60名)、0歳児クラス担任
- 暮らし
- 地方都市で一人暮らし、バスと電車で通勤
- 変化
- 片道の通勤時間 55分 → 15分
編集部最初はいつ辞めるつもりだったのですか。
7月の時点では、夏祭りが終わったら、9月末で辞めようと思っていました。早番が月に8回あって、7時の出勤に間に合わせるには5時半に起きないといけなくて。通勤が片道55分なので、もう体がついていかなくて、とにかく早く辞めたかったんです。
編集部4月入職に切り替えたきっかけは何でしたか。
相談したときに「9月に辞めたら0歳児クラスの担任が途中で替わりますよね」って言われて、はっとしました。0歳児って、担当の保育士が替わる重さがぜんぜん違うじゃないですか。それを説明しなくても分かってもらえたのが、すごくうれしくて。そのうえで「4月入職を目指すなら、今からでも十分間に合いますよ」って、逆算の表を一緒に作ってくれました。
編集部実際には、どんなスケジュールで動いたのですか。
8月に2つの園を見学して、10月に3つ応募しました。11月に面接を受けて、月末に内定。12月の第1週に園長に伝えました。来年度の担任を決める話し合いが1月にあると知っていたので、その前に言おうと決めていたんです。
編集部退職前に困ったことはありましたか。
3月の給料の手取りが少なかったことくらいです。でも、住民税がまとめて引かれると先に聞いていたので、慌てずに済みました。有給休暇も11日残っていたので、引き継ぎの予定を立てたうえで、3月の後半にまとめて取らせてもらいました。
焦って9月に辞めていたら、あの子たちが歩けるようになった3月を見られなかったと思います。
わこさん(仮名)
わこさんは今、自宅から自転車で15分の園で、1歳児クラスを担当しています。早番は月4回になり、朝起きる時刻は5時半から6時40分になったそうです。退職日の3月31日の翌日に入職したので、健康保険や年金の手続きを自分でする必要もありませんでした。
このケースから持ち帰りたいのは、「早く辞めたい」気持ちと「いつ辞めるのがいいか」を分けて考えたことです。体がつらいことは事実でしたが、心身の不調が出るほどではなかったため、逆算で動く余裕がありました。担任を最後まで見届けられたことが、新しい園でのスタートにも良い影響を与えています。
※相談で多く寄せられる状況をもとに再構成したモデルケースです。特定の個人ではなく、数値は一例です。
図6
片道の通勤時間
早番の回数
朝起きる時刻
06年度途中に動いたほうがいい場合もある
要点:年度末を待つのは、待てる状態にある人の選択です。心身の不調やハラスメントがある場合、家庭の事情がある場合は、年度途中でも動くことを選択肢に入れてください。
図7
年度末まで待てる状態か
- 心身の不調が続いている時期より体を優先する。受診し、休職や早めの退職も選択肢に入れる
- ハラスメントや法律に反する働き方がある年度末を待たず、相談窓口に相談しながら退職の時期を考える
- 引っ越しや家族の事情がある家庭の予定に合わせる。転居先の求人を早めに調べる
- 条件に合う求人が年度途中に出た引き継ぎの期間を確保できるなら、年度途中でも検討する価値がある
- 特に急ぐ理由がない年度末を区切りにし、夏から準備を始める
「担任なのに年度の途中で辞めるのは無責任では」と悩む人は多いものです。けれども、無理を重ねて体を壊してしまえば、結局は長く休むことになり、子どもたちにも同僚にも影響が出ます。眠れない、出勤前に涙が出るといった状態が続いているなら、年度末という区切りより、自分の回復を優先してください。かかりつけ医への相談とあわせて、24時間受け付けている「こころの耳メール相談」(受理から1週間以内に回答)を使う方法もあります[14]。
契約の形によって、辞め方のルールも違います。期間の定めのない雇用なら申し入れから2週間で雇用は終了します[8]。期間の定めのある契約でも、やむを得ない事由があるときは直ちに契約を解除できるとされ[15]、契約期間が1年を超える有期契約では、初日から1年を過ぎれば申し出によっていつでも退職できます[16]。年度途中の退職の進め方は年度途中に辞めたいときの考え方で詳しく紹介しています。
07「ベストタイミング」を待ちすぎないために
要点:ベストタイミングはあくまで目安で、全員に当てはまる正解ではありません。時期を待つあまり動けなくなること、反対に時期に追われて焦って決めること。この2つの落とし穴に気をつけてください。
1. 「次の4月こそ」を待ち続けて、何年も過ぎてしまう
「今年はもう遅いから、来年の4月に」。そう考えて一年待ち、次の夏には行事が忙しくて準備ができず、また次の4月に、という人は少なくありません。4月入職は確かに動きやすい形ですが、それを理由に何年も先送りしていては意味がありません。今年動くのか、来年に回すのかを、7月までに一度決めてしまうことをおすすめします。
2. 3月の駆け込みで、条件を確かめずに決めてしまう
反対に、年明けに急に「4月までに辞めたい」と思い立つと、残りの時間が少ないぶん、労働条件を書面で確かめないまま内定を受けてしまうことがあります。4月入職に間に合わせることより、次の園が自分に合っているかのほうがずっと大事です。間に合わないと感じたら、5月や6月の入職、あるいは次の年度末を目指すことも、立派な判断です。
転職するべきかどうか自体にまだ迷いがある人は、時期を考える前に保育士が転職するべきかの判断基準で、自分の状況を整理してみてください。いつ動くかを一人で決めきれないときは、ほいくの相談室に相談してみるのも一つの方法です。転職を決めていない段階でも、年度末から逆算した予定表を一緒に組み立てるところから話せます。
よくある質問
保育士の転職で、避けたほうがいい時期はありますか?
一律に避けるべき時期はありませんが、運動会や発表会の直前、年度末の要録づくりの時期などは、仕事と転職活動の両立が難しくなりがちです。見学や面接の日程を入れるなら、行事の少ない時期を選ぶと、どちらにも集中しやすくなります。
1月に転職を思い立ちました。4月入職に間に合いますか?
間に合う場合もあります。1〜3月は4月入職の募集の追い込みや欠員補充の求人が出る時期です。ただし、退職の申し出期限と引き継ぎの期間を考えると、時間に余裕はありません。焦って条件を確かめずに決めるくらいなら、5月以降の入職や、次の年度末を目指すほうが後悔しにくくなります。
賞与をもらってから辞めても問題ありませんか?
賞与を受け取ってから退職すること自体は、よくある判断です。ただし、賞与の支給条件や、支給日と退職日の関係は園ごとに違うため、就業規則や賃金規程で確かめてください。賞与の時期だけに合わせて動くと、良い求人の時期を逃すこともあるので、両方を比べて決めると安心です。
年度末に辞めると、同僚に迷惑がかかりませんか?
年度末の退職は、年度途中に比べて担任や配置を組み直しやすく、園にとっても負担が小さい時期です。それでも、早めに伝えることと、引き継ぎを丁寧にすることで、同僚の負担はさらに小さくできます。迷惑をかけないことより、どう引き継ぐかに目を向けてみてください。
内定をもらってから入職まで、どのくらい待ってもらえますか?
園によって違いますが、4月入職の募集であれば、秋や冬に内定を出して4月まで待つことは珍しくありません。年度途中の欠員補充の求人では、早めの入職を求められることもあります。面接の段階で、いつから働けるかを正直に伝え、入職日を書面で確認しておきましょう。
参考にした資料
- e-Gov法令検索「国民健康保険法施行規則」
- 日本年金機構「国民年金に加入するための手続き」
- 協会けんぽ「任意継続」
- こども家庭庁「保育士有効求人倍率(R8.1)」
- こども家庭庁「保育士有効求人倍率(R8.7)」(出典:厚労省 職業安定業務統計)
- こども家庭庁「保育士有効求人倍率(R8.7)」
- こども家庭庁 令和7年度行政事業レビュー公開プロセス説明資料
- e-Gov法令検索「民法」
- 確かめよう労働条件「退職、解雇、雇止めなど」(厚生労働省)
- 確かめよう労働条件「年次有給休暇」
- 国税庁 タックスアンサーNo.7411
- 東京都主税局「特別徴収にかかる手続きについて」
- こども家庭庁「令和8年度 保育関係予算の概要」
- こころの耳「働く人の『こころの耳メール相談』」
- e-Gov法令検索「民法」
- 確かめよう労働条件「退職、解雇、雇止めなど」(厚生労働省)
※制度や数値は記事の更新時点で公的機関の資料により確認しています。最新の情報は各リンク先でご確認ください。